レビュー

【レビュー】インベンターズ:発明家オールスター!歴代の発明家たちと科学技術の発展を再体験できるゲーム

インベンターズ
カレオ
こんにちわ!カレオです。
今回はホビージャパンさんから発売されている
「インベンターズ」を紹介します!

ゲームの概要

古代から中世、ルネサンス、近代、そして現代へと様々な発明が人々の暮らしを豊かにしてきました。

「インベンターズ」では、そんな各時代の発明・発見者たちが一堂に会して科学技術の発明を行います。

アルキメデスガリレオ・ガリレイトーマス・エジソンなどが登場し、まさにオールスター!

発明、インベンターの育成、セットボーナスなど、多彩なVP獲得手段でもっとも科学の発展に貢献したプレイヤーが勝利します。

ゲームの準備

インベンターチームの選択

各プレイヤーは色分けされたインベンター(発明・発見者)チームのいずれか1色を選びます。

色ごとに時代が分かれていて、1チームに4人のインベンターがいます。

インベンターは自分の前に公開して並べておきます。

あたなは何人知っていますか?

緑:古代チーム

古代チーム

青:中世チーム

中世チーム

黄:ルネサンスチーム

ルネサンスチーム

紫:近代チーム

近代チーム

赤:現代チーム

現代チーム

インベンターの初期能力のセット

各インベンターには知識パラメータとして4つの分野の能力値があります。

上から物理・化学・工学・数学です。

知識パラメータ

さらに各分野のアイコンの右上に小さく数字が書いていて、これがインベンターの初期パラメータです。

初期パラメータ

初期パラメータに従って「初期知識トークン」をはめ込んでパラメータを表します。

初期知識トークン

発明・発見カード

「発明・発見カード」を裏面に記載されているⅠ~Ⅲ世代ごとに分けて山札を作ります。

発明・発見カード

カードは時代を下るごとに獲得できるVPが大きく、研究の難易度が上がっていきます。

初期セットアップではその山からⅠ世代のカードをプレイ人数+3枚分公開します。

カレオ
上記は3人プレイでのセットアップです

報酬トークン

「報酬トークン」をランダムに引き、各「発明・発見カード」の上に2つずつ乗せます。

報酬トークン

スタートプレイヤーの決定

スタートプレイヤーは「レオナルド・ダ・ヴィンチ像」を受け取ります。

レオナルド・ダ・ヴィンチ像
カレオ
たぶん全ボドゲで一番渋いスタPマーカー。

ゲームの流れ

プレイヤーは手番になると、以下の2つからアクションを選択して実行します。

  • インベンターを派遣する
  • インベンターを休息させる

インベンターを派遣する

プレイヤーは場に並んでいる発明・発見カードの中から研究を進めるカードを1つ選択し、自分のインベンターを1人派遣します。

発明・発見カードには研究完了のために必要な知識がアイコンの数で示されています。

必要知識
カレオ
上記のパピルスの場合、化学3、工学1、数学1の知識が必要になります。

派遣したインベンターが持つ知識の数だけ、自分の色のキューブをカードの上に配置します。

キューブを置く

キューブの数はその発明・発見の進捗を表します。

発明・発見カードは全プレイヤー共有のものなので、複数人のキューブが存在する場合があります。

また、派遣したインベンターは横向きにして区別します。

インベンターを横向きにする

横向きのインベンターは疲労しているので発明のために派遣できなくなります。

インベンターを休息させる

自分の横向きのインベンター全員を縦向きにします。

インベンターを縦向きにする
カレオ
1アクションで全員を休息できるので、できるだけ4人全員を派遣した後に休息するのが効率が良さそうです。

発明・発見の完成

発明・発見カードの必要知識にすべてのキューブが置かれたら、その発明は完成します。

まず完成させたプレイヤーはレオナルド・ダ・ヴィンチ像を受け取ります。(報酬獲得の優先権)

発明が完成したら、カードの上にあるキューブを色ごとに数え、キューブの数が多いプレイヤーから報酬の優先権を得ます。

キューブの数が同じ場合はレオナルド・ダ・ヴィンチ像を持っているプレイヤー(=発明を完成させたプレイヤー)から順番に、時計回りで優先です。

発明報酬の優先順

上記は赤プレイヤーが最多なので1位。青と黄色は同順なのでレオナルド・ダ・ヴィンチ像に近い方が2位。緑は最下位になります。

優先順に従って、完成した「発明・発見カード」自体か、その上に乗っていた2枚の「報酬トークン」の中から1つを選んで獲得できます。

カレオ
報酬トークンは2枚あるので、発見・発明カードと合わせて3つの報酬があります。
よって上位3名までが報酬を獲得できます。

成長トークンによる育成

報酬トークンにはいくつか種類があります。

単純にVPを獲得できる「勝利点トークン」や、アクションを消費せずにインベンターを休息させることができる「休息トークン」など。

その中で、「成長トークン」と呼ばれるものがあります。

成長トークン

これを使うと、インベンターの知識を向上させることができます。

例えば、「2」の成長トークンは「1」の知識の上に重ねて強化します。

インベンターの育成

当然、「1」から「3」のように段階を飛ばして強化することはできません。

時代を進める

各世代で公開されている発明・発見カードのうち、最後から2枚目が完成したらその時代が終わります。

残った1枚は誰も獲得しません。

次の世代の発明・発見カードを新たにプレイ人数+3枚公開してゲームを続けます。

Ⅲ世代が終わった時にゲーム終了となり、得点計算をします。

得点計算

ゲームが終了すると得点計算し、もっともVPを獲得したプレイヤーが勝利します。

VPの獲得方法には4つの方法があります。

  • 獲得した「発明・発見」の勝利点
  • 獲得した勝利点トークンの勝利点
  • インベンターの知識目標達成による勝利点
  • セットボーナスによる勝利点

獲得した「発明・発見」の勝利点

発明・発見カードの右上にVPが記されているので、これを合計します。

獲得した「発明・発見」の勝利点

獲得した勝利点トークンの勝利点

報酬トークンの内、「勝利点トークン」は直接VPを獲得できます。

獲得した勝利点トークンの勝利点

報酬として獲得した勝利点トークンのVPを合計します。

インベンターの知識目標達成による勝利点

インベンターは「成長トークン」を使うことで知識を向上させることができます。

これによって、インベンタータイルの右下に示された知識目標を達成していると、それに応じたVPを獲得できます。

インベンターの知識目標達成による勝利点
カレオ
ヒュパティアは物理2、数学4に達していると9VPを獲得できます。

セットボーナスによる勝利点

獲得した発明・発見カードには、VPの左に「分類番号」が示されています。

自分が持っている発明・発見カードを任意の順番で並び替えて、この分類番号が0から連続している分だけVPを獲得できます。

セットボーナスによる勝利点

上記は5までの分類番号がありますが、4が抜けています。

分類番号は0からの連続である必要があるので、この場合は3までの連番となり、3VPを獲得します。

ゲームの感想

誰でも一度は名前を聞いたことがあるような発明家オールスターが一堂に会する!

このコンセプトが斬新でおもしろい。

任天堂さんのオールスターゲームも大ヒットしているわけですし、オールスターって言われると何となくワクワクしませんか。

ゲームとしては一応ワーカープレイスメントなのかな。

自分のキューブを発明・発見カードに置いて、報酬を獲得します。

たくさんキューブを置いた人から報酬選択の優先権があるので、マジョリティ要素もあり。

ランダム要素は最初の発明・発見カードをめくる部分だけかつ、非公開情報は一切ないため、カードが公開されて以降はアブストラクトゲームです。

「この発明カードを渡すとセットボーナス完成させてしまうな」とか「ここの成長トークンは確保しておかないと知識達成ボーナスが取れなくなる」などの駆け引きが楽しめます。

選択できるアクションは派遣か休憩かの2択ながら、VPを稼ぐ方法が複数用意されていて色々な勝ち筋を模索できるのは楽しいポイントです。

毎回違った戦略を取れるのでリプレイ性は高いですね。

ただ、強いて優劣をつけるなら「知識達成ボーナス」を目指すルートが若干有利でしょうか。

このルートだけはインベンターの育成がVPに結び付くので、VPを稼ぎつつインベンターの強化ができる点が優秀です。

インベンターを強化できれば発明報酬の優先を取りやすくなりますから。

ただ、それだけ育成は大変なのでハイリスクハイリターンな戦略かもしれません。

カレオ
私は自キャラをコツコツ育成するのが性分にあっているので、この戦略好きです。

あとは発明・発見カードに、その発明がされた年代が記載されているのもgood。

科学史の発展を時系列で追えるので、普通に知識が深まります。

カレオ
これによるともっとも古い発明は「火」の約45万年前だそうです!

アクションはシンプルでルールは簡単なこのゲーム。

自分の推しのインベンターを育成し、ぜひ科学発展の歴史を追体験してみてください。

ホビージャパンブログにてルールの正誤表が公開されていますので購入した際はこちらをご確認ください。

『インベンターズ』正誤表 | ホビージャパンゲームブログ


カレオ
以上、「インベンターズ」の紹介でした。
読んで下さりありがとうございました!


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