こんにちわ!カレオです。
今回紹介したいのはタクティカルゲームズさんから発売されている「ウィキッドフォレスト」です。
ゲムマ2020秋に先行発売されたゲームで、チキンレース+バッティングのゲームで悩ましさは抜群。
ウィキッドシリーズの第1弾で、今年はその続編「ウィキッドラビリンス」がシリーズ第2弾として発売予定となっております。
その特徴的なアートワークは、不気味な森の奥へと進むゲームの雰囲気とマッチしていてゲームの没入感を高めてくれます。
ここより先は、Wicked Forest(邪悪な森)に足を踏み入れる準備が出来た方のみお進みください…。
プレイ人数 | 3人~5人 |
プレイ時間 | 30分~40分 |
対象年齢 | 14歳~ |
ゲームの概要
9枚のカードをウラ向きに並べて「森」を作り、その森をプレイヤー全員で進んでいきます。
森の奥へ進むたびに1枚ずつカードをめくり、「穢れの花」を見つけましょう。
ただし穢れの花を持ち帰ることが出来るのは、森から引き返す選択をした時だけです。
カードを1枚めくる毎に「奥へ進む」or「引き返す」の選択をして、ベストなタイミングで引き返しましょう。
ただし欲張って森の奥へ入りすぎてしまうと、森の魔女と出会って帰っては来られません。
誰よりも森の奥へ進めるかのチキンレースと、どのタイミングで引き返すかのバッティング要素をあわせたゲームです。
ゲームの目的
ある森の奥深くに咲く「穢れの花」からできる結晶は、不治の病を治して願いをかなえる力がありました。
あるとき村が災厄に襲われてしまい、村人たちは大切な人を助けるために森に入って穢れの花を採りに行きます。
持ち帰った穢れの花から「魔力結晶」(=VP)をもっとも多く作ったプレイヤーの勝利です。
ゲームの準備
探索カード
「探索カード」をシャッフルして山札を作ります。
探索カードには、森の奥へとのびる道と穢れの花が描かれています。
しかし中には恐ろしい森の魔女が描かれているカードもあります。
森
探索カードの山から9枚をウラ向きのまま並べます。
これがプレイヤーが奥へと進む「森」になります。
能力結晶タイルと魔力結晶カード
「能力結晶タイル」と「魔力結晶カード」を色ごとに分けて山にします。
個人ボード
各プレイヤーは「個人ボード」と「村人コマ」を受け取ります。
その後、任意の方法でリーダープレイヤーを決めて「リーダーマーカー」を受け取ります。
ゲームの流れ
ゲーム終了までラウンドを繰り返します。
ラウンドには以下の3つのフェイズがあります。
- 探索準備フェイズ
- 探索フェイズ
- 終了フェイズ
探索フェイズ
リーダープレイヤーは森の探索カードを1枚めくります。
リーダーがカードをめくる度に、プレイヤーがそれぞれ「奥へ進む」か「引き返す」かを選択します。
「奥へ進む」と「引き返す」の選択
「奥へ進む」と「引き返す」の選択には村人コマを使います。
「奥へ進む」を選択する場合は、村人コマを手の中に握り、「引き返す」を選択する場合は手に何も握りません。
全員の選択が終わったら、一斉に手を開いて公開します。
せーの!
「引き返す」を選択した場合
現在公開されている探索カードに描かれた穢れの花を獲得できます。
ただし、引き返すタイミングが同じプレイヤーが複数いた場合、獲得できる穢れの花は等分されます。
上記のように、4つの穢れの花に対して2人が引き返した場合は、2つずつしか穢れの花を獲得できません。
ポイント
等分された場合でも、他のプレイヤーと同じ色を選択できますが、1枚しかない色の穢れの花を2回選択することは出来ません。
上記の画像の例であれば、「青と青」を選択することは出来ないということです。
獲得した穢れの花は個人ボードの「バッグ」に収納します。
初期状態のバッグは6個までしか穢れの花を収納できません。
バッグがいっぱいで収納できなかった穢れの花はサプライに戻します。
バッグに穢れの花を収納した後は「結晶化」を行なえます。
簡単に言えば、穢れの花を支払って「魔力結晶カード」または「能力結晶タイル」の買い物ですね。
魔力結晶カード
魔力結晶カードには「穢れの花のコスト」と「獲得できる魔力」が描かれています。
魔力をたくさん集めた人が勝利できるので、できるだけ多くの魔力結晶カードを獲得しましょう。
また魔力結晶カードの山は、数字の低いカードが上、数字の高いカードが下になるようにセットアップするので、後半になるにつれて獲得できる勝利点が高くなっていきます。
能力結晶タイル
能力結晶タイルを獲得すると、以降で使える能力を得ることが出来ます。
上の画像のタイルは「探索準備フェイズ」中に、無償で対応する穢れの花を1つ獲得できる能力です。
上の画像のタイルは以降の買い物で、青の穢れの花を1個までワイルドとして使用できるようになる能力。
バッグを拡張すれば穢れの花を10個まで収納できるようになります。
「奥へ進む」を選択した場合
「引き返す」を選択したプレイヤーはラウンドを抜け、「奥へ進む」を選択したプレイヤーだけでラウンドを続行します。
リーダーがさらに任意のカードをめくって公開し、以下の条件のいずれかが満たされるまで順番にカードをめくり続けます。
- 全員が「引き返す」を選択して森に誰も残っていない場合
- 「魔女」が描かれた探索カードが2回公開された場合
- 森の探索カード9枚がすべてオープンされた場合
めくったカードが「魔女」だった場合、ラウンド中の1度目の遭遇であればうまく逃げることが出来ます。
しかし、それが2度目だった場合、魔女に出会ったプレイヤーはラウンドから脱落してしまいます。
その際、穢れの花はひとつも獲得できず、結晶化(買い物)もできません!
となると、魔女に1回出会った後は大人しく引き返したいですよね。
でも話はそう簡単ではありません。
森に最後まで1人で残り、脱落することなく引き返した勇気あるプレイヤーは「森の魔力タイル」を獲得できます。
森の魔力タイルは1枚で魔力(=勝利点)が3点になります。
これを獲得するほど有利になるので、帰るに帰れない悩ましさがあるのです。
終了フェイズ
森から引き返したり、魔女に出会って脱落するなどで森にプレイヤーがいなくなったら「終了フェイズ」に移ります。
オープンされた探索カードをすべて捨て札にし、森のカードが9枚になるまで山から探索カードを補充します。
その後、リーダーマーカーを時計回りで回して次のラウンドに入ります。
探索準備フェイズ
「結晶化」によって獲得したタイルの能力がある場合、「探索準備フェイズ」で穢れの花が獲得できます。
この時もバッグに収まらない穢れの花は獲得できません。
ゲームの終了
「終了フェイズ」で森のカードを補充するときに、1回目に山札が尽きたら捨て札をシャッフルして山を再構築します。
2回目に山札が尽きたら、その次のラウンドでゲーム終了となります。
ゲーム終了時、魔力結晶カードや森の魔力タイルなどから獲得した魔力がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
ゲームの感想
単純なのに面白い。それでいてジレンマをしっかり味わえる、間違いなく良ゲーです。
まずアートワークがいいですね。
出会いたくない邪悪な魔女のイメージにぴったりで、ゲームの雰囲気を盛り上げてくれます。
ゲーム内容ですが、プレイヤー達は邪悪の森を進み、穢れの花をより多く集めることを目指します。
ただし森に住む魔女に2回遭遇してしまうとそのラウンドは何も獲得できないので、
時には戻る決断をして、それまでにオープンされた穢れの花を持って帰りましょう。
戻る選択をした人が複数いた場合は持って帰れる花は人数で割ることになるので、チキンレース+バッティング要素のゲームになります。
ゲームをプレイした感想ですが、この進むor戻るの選択がこんなにも悩ましいとは思いませんでした。
1回目の魔女まではセーフなので
「とりあえず1回魔女に出会うまで進んで、魔女が出たら帰ろう」
と安易に考えると当然バッティングすることになるので、
時には魔女にまだ出会ってないけど他のプレイヤーに先んじて帰る選択も必要になります。
さらにプレイヤーを惑わせるのが、
森の最も奥まで進んで生還したプレイヤーは勝利点を獲得できるシステムです。
これがあるせいで「もう帰りたいけど、もうちょっと進めば勝利点ももらえるかも」という誘惑が、あなたを森の奥へ奥へと誘うのです。
プレイヤーを惑わせる邪悪の森に足を踏み入れてみたい方はぜひ。
読んで下さりありがとうございました!