ついに買ってしまいました。
大人気の協力型デッキ構築ゲーム「イーオンズエンド」。
ずっと品切れでプレ値が続いていましたが、先日拡張の「イーオンズエンド:終わりなき戦い」が発売されたので、基本セットも再販されましたね。
待ちに待った再販だったので、私も基本+拡張をまとめてポチってしまいました。
今回はそんな「イーオンズエンド」のレビューをお届けします。
ゲームの概要
終末を迎えた世界でプレイヤーたちは魔法使いになり、人類最後の拠点グレイヴホールドを守る戦いに身を投じます。
敵は「ネメシス」あるいは「名も無きもの」(ネームレス)と呼ばれる存在。
プレイヤーは8人の魔法使いから1人を選び、固有の初期デッキを使って戦います。
戦いの中で、新たなカードの購入やデッキの圧縮を行ないながら、強力な魔法で敵を打ち倒しましょう。
あなたはすべての「ネメシス」に勝利することができるでしょうか?
ゲームの目的
「ネメシス」の体力を0まで削ると討伐完了となり、プレイヤー全員が勝利となります。
ゲームの準備
プレイヤーの準備
全8人のキャラクターから1人を選んで「プレイヤーマット」を受け取ります。
キャラクターごとに固有の特殊能力、初期デッキと手札があり、それを受け取ります。
また、1~4の中から任意の「プレイヤー番号トークン」と、「体力トークン」、「破孔タイル」を受け取ります。
グレイヴホールド
グレイヴホールドの体力を表すために「体力ダイアル」を30にセットします。
ネメシス
4種類の中から、今回戦うネメシスを1体決定します。
その「ネメシスマット」をテーブル中央に配置し、ネメシスの「体力ダイアル」を記載された体力に合わせます。
「ネメシスカード」をシャッフルし、ネメシスデッキを作成します。
ネメシスカードには、基本カードとネメシス毎の専用カードがあり、それぞれ階層1~3でレベルが分けられています。
階層の数字が大きくなるほど強力なカードになっていて、ネメシスデッキを作る時は下から階層3、階層2、階層1の順番でカードを重ねます。
サプライの準備
サプライはプレイヤーが獲得可能なカードを集めた場所です。
様々な種類の「プレイヤーカード」の中から、今回のゲームで使用する9種類を選んで、テーブルに並べます。
プレイヤーカードには宝石カード、遺物カード、呪文カードの3種類があります。
自分の好みで組み合わせを決めてもOKですし、「それだとついつい毎回同じカードセットにしてしまう」という私のようなプレイヤーは「登場判定カード」からランダムに選んで組み合わせを決めることもできます。
ゲームの流れ
ゲームはランダムでターン順が決定し、プレイヤーとネメシスが順番に行動を行ないます。
「ターン順カード」の山札から1枚を引いて、カードに描かれた番号のプレイヤーまたはネメシスのターンになります。
連続行動をされることもあります(恐怖)
プレイヤーターン
プレイヤーのターンは以下の3つのフェイズを順番に実行します。
- 呪文フェイズ
- メインフェイズ
- 手札補充フェイズ
呪文フェイズ
ターンプレイヤーの前回ターン時に、破孔タイルにセットしていた呪文カードを使用します。
呪文カードは破孔タイルに一旦セットしなければ使用できないので発動までに時間がかかるということですね。
破孔タイルの状態によって、呪文を必ず発動しなければならないか、発動せずに温存するかを選べるので、どの破孔タイルに呪文カードをセットしておくかも重要です。
呪文カードでネメシスに与えたダメージ分だけ、ネメシスの体力ダイアルを回して体力を減らすことが出来ます。
そしてネメシスの体力を0にすることが出来たらプレイヤーの勝利です!
メインフェイズ
メインフェイズでは、ターンプレイヤーの手札を使って、任意の順番でアクションすることが出来ます。
カードをプレイする
宝石カードまたは遺物カードを手札からプレイして、カード効果を得ます。
宝石カードを使用すれば「エーテル」を獲得でき、遺物カードを使用すれば様々な有利な効果を得ることが出来ます。
エーテルとは
サプライからのカードの獲得や特殊能力のチャージなどの各種アクションに使用できます。
ターン中に獲得したエーテルは持ち越せず、ターン終了時に消滅します。
カードの獲得
エーテルを消費することで、サプライから任意のカードを1枚獲得します。
獲得したカードは、ターンプレイヤーの捨て山に配置します。
特殊能力のチャージ
エーテルを2消費すると、キャラクターの特殊能力をチャージできます。
チャージするとプレイヤーマットの下にある空きマスに「チャージトークン」を配置します。
チャージがいっぱいになるとプレイヤーの特殊能力を発動できるようになります。
呪文カードのセット
空いている破孔タイルに、呪文カードをセットします。
セットしたターンでは呪文は使えず、次のターンの呪文フェイズまで待つ必要があります。
手札補充フェイズ
手札補充フェイズでは、まずターン中に使用したカードを任意の順番で捨て山に加えます。
この捨て札にする順番が重要です。
イーオンズエンドでは、手札の補充でデッキが不足した場合に捨て札からデッキを作りますが、捨て札はシャッフルされずにそのままの裏返してデッキにします。
つまり、捨て札の一番下にあるカードがそのままデッキのトップに戻ってきます。
コンボで組み合わせるカードは並べて捨てることで、次のデッキでも一緒に引くことができるようになるわけですね。
その後、手札が5枚になるまでデッキからカードを補充します。
ネメシスターン
ネメシスのターンでは、ネメシスデッキから引いたカードによってネメシスの行動を決定します。
ネメシスカードを1枚引いて、前のターンまでに公開されたネメシスカードの横に並べます。
攻撃などで処理していかないと大変なことに。
ネメシスカードには、即座に攻撃アクションを実行するアタックカード、
小型モンスターを召喚するミニオンカード、
時間差で数ターン後に効果を発動するパワーカード、
といった種類があり、どれもイヤらしいくらいに強力な攻撃でプレイヤーを追い詰めます。
これらの攻撃でグレイヴホールドの体力が0になったらプレイヤーの敗北になります。
ゲームの感想
どのネメシスも難易度が高くてめちゃくちゃ苦しい!
プレイ中は何回絶望しかけたことか…。
初期デッキには1ダメージを与える呪文カードしか入っていないので、ネメシスの体力70と比較すると「これホントに倒せるのか…?」と不安になります。
それでも徐々にデッキを強化して、ギリギリで倒せた時の喜びはひとしお!
高難易度の協力ゲームとしてバランスは絶妙で素晴らしいです。
選べるキャラクターが8人、ネメシスが4体、プレイヤーカードは全27種類となっており、組み合わせの数はかなりのモノ。
特にサプライの組み合わせでは、カードを破棄する効果のカードを多く入れてどんどんデッキ圧縮していく戦法や、チャージを加速するカードを多めにして特殊能力主体で戦う戦法など、採れる戦略が大きく変わってくるのが楽しいですね。
ついつい「次はこのキャラクターを使ってみよう」「今度はあのカードを試してみよう」という風に再戦欲が止まらず、リプレイ性は高いです。
さらに全てのネメシスに、熟練者モード、自殺志願者モードという更なる上位難易度のルールが用意されており、やり込み始めたらどこまでも遊べるのが楽しいですね。
このゲームの特徴としてデッキの再作成時にシャッフルしないことが挙げられます。
捨て山をそのまま裏返してデッキにするので、引き運に左右されないのがカードゲームとしては斬新。
勝利のロジックを自分で組み上げるのが病みつきになります。
デッキ構築系のゲームでどうしても頻繁に発生するデッキのシャッフルをしなくて良いのは、手間が省けるのでありがたいですね。
あとシャッフルによってカードが痛まないので、確実にカードの寿命は長くなるでしょう。
これはアリですね。
あと冒頭でも書きましたが、拡張の「イーオンズエンド:終わりなき戦い」も発売されて更に遊び方の幅が広がりました。
拡張の中身についてはまた別でまとめてみたいと思います。
デッキ構築の協力ゲームとして人気なのも納得の面白さ。
日本語版が未発売の拡張もまだまだたくさんあるので、将来性も抜群なオススメゲームでした!
読んで下さりありがとうございました!