今回はSaashi & Saashiさんから発売されている
「エレベータ前で」を紹介します!
ゲームの概要
ここはとあるデパートのエレベータ前。
複数の家族が列に並んでエレベータの到着を待っています。
でもみんな自分勝手なので、列の順番なんて守りません。
好き勝手に列に割り込み、我先にとエレベータに乗り込もうとしています。
さらに列の中で同じ人物が3人揃うと仲良くカフェに向かってしまい、列から抜けるので順番はぐちゃぐちゃに!
割り込みを駆使して自分の家族をたくさんエレベータに乗せることができるプレイヤーは誰でしょうか。
ゲームの目的
エレベータ前の行列に並び、うまく自分の家族を定員制限のあるエレベータに乗せることを目指します。
エレベータに乗れた人物ごとに得点を獲得し、3ラウンドでもっとも得点を稼いだプレイヤーが勝利します。
ゲームの準備
ファミリーカード
プレイヤー毎に担当色を決め、その色の「ファミリーカード」を受け取ります。
これはゲームでは使いませんが、自分の担当色を表す目印であり、サマリカードになります。
エレベータカード
「エレベータカード」を色ごとの3枚ずつに分け、上から「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」の順番になるように重ねます。
エレベータごとに定員制限と行き先の階が異なります。
エレベータカードの下部に記載されている四角の数が定員です。
行列の先頭から定員人数までの人物カードがエレベータに乗ることが出来ます。
カード上部の家族のアイコンは、行き先の階を表します。
アイコンの人物は、目的の階とエレベータの行き先が一致しているので獲得できる得点が2倍になります。
紫のエレベータはジュエリーショップ行きですな。
人物カード
「人物カード」をシャッフルし、自分の担当色のカードを2枚受け取り初期手札にします。
あとは3つのエレベータの前に初期の行列として1枚ずつランダムに人物カードを並べます。
残った人物カードは等分してエレベータの横に山にして置いておきます。
ゲームの流れ
スタートプレイヤーから順番に時計回りで手番を繰り返してゲームは進行します。
手番では、以下の2つのステップを実行します。
- 手札を配置する
- 手札を補充する
手札を配置する
手札から1枚の人物カードを選び、3つのエレベータの行列に配置します。
基本的には列の一番後ろにカードを配置します。
だって行列ですから。フツー後ろに並びますよね。
でもこの家族たちは自分勝手が過ぎるので、列の順番なんて守る気はないようです。
各々好き勝手に列に割り込んでしまいます。
割り込み能力
割り込み能力は人物カードの上部にアイコンで描かれています。
たとえば「ママ」は「パパ」の前に割り込むことが出来ます。
しかもカードの色は無関係なので、他の家族のパパの前に堂々と割り込めちゃいます。
サマリカードの内容ですが、割り込み能力をまとめると以下の通り。
迷子カード
デパートのような人の多い場所では「迷子」はつきものですよね。
手札から出したカードが「迷子」だった場合は、それと同色のカードを1枚だけ列の後ろに並び直させる効果があります。
カフェルール
人物カードを列に配置した時に、その列の中に同じ種類の人物カードが3枚あれば「カフェルール」が適用されます。(カードの色は無関係)
3枚のカードがセットになると、カフェに立ち寄っておしゃべりするために列を抜けていってしまいます。
列を抜けた3枚の人物カードは、3枚目を配置したプレイヤーの手元に置きます。(後で得点になります)
そして間が空いた列は前に詰めます。
手札を補充する
3つある人物カードの山から、任意の山を選んで一番上のカードを引きます。
人物カードの裏は、カードの色は分かるようになっているのである程度狙ったカードを引くことも可能です。
ラウンドの終了
3つすべての山札が尽きたら、全員がもう1手番ずつ行なってラウンドが終了し、得点計算します。
得点計算
エレベータカードの得点
エレベータカードの下にある四角が定員人数です。
定員人数より後ろに並んでいるカードはすべて捨てられて得点になりません。
上記では一番先頭のパパは3点、2番目のパパも3点、3番目のママは5点です。
定員は3人なので、4番目のグランマは得点を得られません。
また、エレベータの行き先と一致する人物カードは得点が2倍になります。
2倍を取れれば一気に大量得点できるので積極的に狙いたいところです。
カフェルールの得点
カフェルールによって自分の手元に持っている人物カードからも得点を獲得できます。
基本は3枚1組で1点ですが、迷い子カードの場合は3枚1組で2点になります。
次のラウンドのセットアップ
3つのエレベータの山の一番上の1枚を取り除いて次のエレベータカードを公開します。
その他は初期セットアップと同様で、人物カードをシャッフルして各自に2枚、エレベータの初期列に1枚ずつ配って残りを山札にします。
合計3ラウンドを行ない、もっとも得点を獲得したプレイヤーの勝利です。
ゲームの感想
エレベータに乗れるように、割り込みを駆使して先頭を取り合うゲーム。
自分の出したいカードをどのタイミングでどの列に出すかが重要になります。
行き先が一致しているからと早めに出すのはあまりオススメできませんね。
割り込みで前に入られたり、カフェルールで除外されてしまう可能性があります。
必ずしも真っ先に列に並ぶのが強いわけではないので、場の状況をよく見ながら華麗にスマートに割り込みましょう。
エレベータカードの得点は、ラウンドが進むにつれてだんだん大きくなるので、ゲーム終盤まで白熱したゲームを楽しめます。
序盤で点数が伸びなくても後半で一気に逆転を狙えますね。
この点数のバランスはかなり良い感じでした。
手札の補充では、裏面でカードの色だけは判断できるので、それが戦略性を高めています。
自分の色以外のカードを補充することも可能なので、当然自分の手番で他人のカードも出すことができます。
相手の人物カードを、行き先と関係ない列の後ろの方に並ばせたりして無駄に消費させるのも戦略。
素直に自分の色のカードを補充するか、他人の色のカードを補充するかは悩みどころですね。
カフェルールは基本1点しか獲得できないので、いくつかセットを獲得できても大きな点数にはなりません。
得点狙いでカフェルールを狙うよりも、列の順番操作の目的で3枚揃える方が良いでしょう。
ただし、揃った3枚の中に自分の色のカードがあれば、当然それも列から抜けてしまうので注意が必要です。
理想は、自分以外の色で同じ人物を3枚揃えることですね。
そうすれば自分の人物カードは列を抜けずに1点を貰えるわけです。
手番ではカードを1枚場に出すだけなのでとても簡単。
カードにも割り込み効果が描かれているのでルールに迷うことはないと思います。
それでいて割り込みやカフェルールで列の順番がどんどん変わり、それに一喜一憂できるかなり面白い軽量級ゲームでした。
読んで下さりありがとうございました!