今回はOKAZU brandさんから発売されている
「ひつ陣」を紹介します!
ゲームの概要
プレイヤーはひつじ飼いとなって、自分の牧場にひつじを並べます。
ただしひつじは1匹でいたかったり、2匹でいたかったりと、それぞれに好みがあるので出来るだけ要望を叶えてあげなければいけません。
無計画にひつじを並べていくと、得点にならないばかりか失点に繋がってしまうので注意が必要です。
最終的に、ひつじの要望を満たしつつ最もキレイにひつじを並べるのは誰かを競うゲームです。
ゲームの準備
ひつじカード
まずは「ひつじカード」をシャッフルし山札を作ります。
ひつじカードには得点になる条件が複数描かれていますが、まず大事なのはカードの「色」と「グループの条件」です。
この色と数でグループを完成させると、カード中央に描かれたVPを獲得することができます。
その他にも繋げれば繋げるだけ点数が高くなる鈴アイコンや、それだけで無条件で1VPになるひつじなど、色々なひつじカードがあります。
ひつじカードの山札を作ったら、各プレイヤーに2枚ずつ手札を配ります。
その後、山札からカードを2枚1セットとして、オモテ向きで4セットぶん縦に並べます。
ゲームの流れ
スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行ないます。
手番でできるアクションは以下の2つです。
- 手札を2枚補充する
- 手札を1枚以上自分の牧場に置く
手札を2枚補充する
テーブル中央に並んだ4セットの補充カードの中から1つ選び、縦に並んだ2枚のひつじカードを手札として獲得します。
補充前の時点で手札が6枚以上ある場合は、手札を補充するアクションは実行できません。
もう1つの「手札を自分の牧場に置く」アクションを実行します。
手札を1枚以上自分の場に置く
自分の手札からひつじカードを牧場(自分の場)に出します。
カードを出す時は、既に置かれている自分のカードの上下左右に隣接するように置いていきます。
カードの置き方には3つの方法があります。
- 同じ数字のカードを1枚以上置く
- 連番の数字のカードを1枚以上置く
- 好きな数字のカードを1枚置く
同じ数字のカードを1枚以上置く
まず牧場に置かれているひつじカードから1枚を選び、「起点カード」とします。
その後、手札の一番上に起点カードと同じ数字が描かれているカードを出せるだけ出すことができます。
ただし、起点カードと出したカードでひと筆書きが出来るように順番に置かなくてはいけません。
連番の数字のカードを1枚以上置く
同じ数字を出す場合と同様に、まずは牧場から「起点カード」を選びます。
その後、起点カードから1ずつの連番になるようにカードを置いていきます。
上の画像のように3からつながる連番で2と4を同じ手番で出すこともできます。
そしてこれもひと筆書きが出来なければいけません。
ココに注意
ありがちな勘違いとして、手札に1~5の連番が出来ているから5枚出せるわけではありません。
「起点カード」は手札ではなく自分の牧場から選択するので、起点カードに「3」を選んだ場合は1~2と4~5は連番として出せますが、3は連番にならないので出すことが出来ません。
好きな数字のカードを1枚置く
手札からカードを1枚捨てることで、ひつじカードを配置に関する制限なく1枚だけ置くことができます。
ゲームの終了
山札のカードが無くなり、補充セットが作れなくなると終了のトリガーが発生します。
トリガーが発生すると、手番数が同じになるようにスタートプレイヤーの右隣の人まで手番を行ない、さらにもう1手番ずつ全員が実行します。
そこでゲーム終了となり、得点計算に移ります。
得点計算
牧場に並べたカードによって以下の5項目で得点を評価し、その合計がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
- ひつじのグループによる得点
- 鈴のつながりの数による得点
- ハートと星のひつじの数による得点
- 1VPのひつじによる得点
- 牧場の広さによるペナルティ
ひつじのグループによる得点
ひつじで作ったグループが、ひつじの要望を満たしているか確認します。
ひつじカードの色がつながっている部分がグループです。
また、カード中央のアイコンの数が、ひつじがグループになりたいと思っている数を表しています。
上記画像のカードは3匹でグループを作りたいと思っているひつじです。
この場合、2匹でも4匹でもダメで、3匹ちょうどのグループを作る必要があります。
例えば、下記の画像では4匹と1匹グループは条件を満たしていますが、2匹グループは3匹がくっついているため条件を満たせていません。
鈴のつながりの数による得点
鈴のアイコンが描かれているひつじカードが何枚つながっているかを数えます。
あくまでもつながりの最大数を数え、鈴アイコンの合計数ではないので注意です。
上記の画像の場合は、6枚のつながりが最大で、左下の2枚は最大ではないので無視されます。
各プレイヤーで鈴のつながりの多い順に、1位が8VP、2位が4VP、3位が2VPを獲得します。
ハートと星のひつじの数による得点
牧場にあるハートアイコン、星アイコンの数を数えます。
アイコンはつながっている必要はなく、すべての合計数でOKです。
上記画像ではハートが2つ、星が3つです。
ハートと星のそれぞれでアイコンの数が多い順に、1位が4VP、2位が2VPを獲得します。
1VPのひつじによる得点
牧場にある1VPアイコンの数を数えます。これもつながりは無くてOKです。
1VPアイコンの数だけVPを獲得します。
牧場の広さによるペナルティ
これは失点となる項目です。
牧場の広さの縦と横の長さを数え、縦の長さ1マスごとにマイナス1VP、横の長さ1マスごとにマイナス1VPです。
上記の画像は縦が3マス、横が4マスなので、マイナス7VPになります。
ゲームの感想
コンポーネントについて
カードのイラストが可愛い。
色ごとにカードのイラストの表情が違うのも細かいこだわりが感じられます。
カードを縦横に並べていくことになるので、カードサイズは42mm×66mmという小さめサイズなのがありがたいですね。
さらに、カードのアイコンは左右両方に印刷してあるので、右利き左利きどちらの人でもプレイ感に差がないような親切設計です。
ゲームプレイについて
カードを取るかカードを置くかの2択なのでゲームの構造自体はシンプルです。
プレイヤーの牧場はお互いに干渉しないので、インタラクションは少な目。
自分の牧場のカード配置に集中することができます。
カードの配置は自分の牧場をうまく作り上げる楽しさがあります。
同じ色のひつじカードでも、それぞれ数字が異なるので、自分の牧場に出したい色と数字のカードを都合よく集めるのは難しいかもしれません。
さらに牧場の広さでペナルティがあるので出来るだけ無駄なく効率的に配置するのは大変。
ですが、うまく同じ数字か連番を集めてキレイに配置できた時はとても気持ちいいです。
プレイのコツ
牧場の広さによるペナルティがあるとは言え、基本的にはカードを多く出す方が得点に結びつきやすいです。
なのでいかに多くカードを配置するか、という観点で考えると、出来るだけカードをたくさん手札に持って、一気に3枚4枚まとめて配置するのが良いと思います。
つまり手札の配置アクションの回数を出来るだけ抑えて、出来るだけたくさんカードを出す!
これに尽きますね。
まとめ
簡単なルールと、自分の牧場をキレイに作り上げる喜び。
カードの配置はソロゲーなのでプレイヤー同士の殴り合いが苦手な人でも安心して楽しめます。
お手軽に楽しめるカード配置ゲームなのでぜひ遊んでみてはどうでしょうか。
読んで下さりありがとうございました!