今日はディアシュピールさんから発売されている
「チェックポイントチャーリーの捜査犬」を紹介します!
ゲーム概要
「チェックポイントチャーリー」は冷戦の時代に実在した、
東ベルリンと西ベルリンを行き来するための国境検問所です。
プレイヤーはこの検問所を監視する捜査犬となって、
猫のスパイチームを逮捕することを目指します。
各プレイヤーはそれぞれが異なるスパイの手がかりを持っているので、
お互いにどんな手がかりを持っているのか推理しながら
潜入するスパイを見つけ出しましょう。
主犯格であるチーフスパイと、そのアシスタントスパイをいち早く逮捕するのは誰なのか?
誤認逮捕にはペナルティもあるので気をつけて!
ゲーム準備
捜査犬カード
各プレイヤーは「捜査犬カード」を1枚選んで受け取ります。
また、それと同じ「捜査犬カウンター」を受け取ります。
勝利点マーカー
すべての「勝利点マーカー」を裏向きにして混ぜます。
勝利点マーカーには黄色・白・黒の3種類があります。
主犯格であるチーフスパイを逮捕した人が黄色の勝利点マーカーを、
アシスタントスパイを逮捕した人が白の勝利点マーカーを、
誤認逮捕をしてしまった人が黒の勝利点マーカーを受け取ります。
ゲームの流れ
ゲームはラウンドを繰り返して進行します。
各ラウンドで見事スパイを逮捕したプレイヤーが勝利点を獲得し、
10勝利点に到達した人の勝利です。
手がかりカウンター
ラウンドの最初に、プレイヤーごとにスパイの異なる手がかりを得ます。
「手がかりカウンター」を布袋に入れてよく混ぜ、全員が1つずつ引きます。
手がかりは5種類あり、カウンターの両面で相反する手がかりを示しています。
帽子をかぶっている or かぶっていない
眼鏡をかけている or かけていない
レインコートを着ている or セーターを着ている
毛並みが灰色 or オレンジ色
新聞を持っている or 持っていない
2の5乗で32通りの組み合わせがあるわけですね。
布袋から引いた手がかりカウンターは、任意の面を上にして、
誰にも見られないように捜査犬カードの下に隠します。
容疑猫カード
全員が手がかりを決定したら、スタートプレイヤーから時計回りで
「容疑猫カード」の山札から1枚引きます。
容疑猫カードは全部で32枚あり、1枚として同じカードはありません。
5種類の手がかりがどの組み合わせになっても、
必ずすべての手がかりに一致する容疑猫がいます。
これがチーフスパイとして逮捕する対象になります。
引いたカードは即座にオモテ向きに公開します。
その際に、自分が持つ手がかりと容疑猫カードの特徴が一致する場合は前列に、
一致しない場合は後列に分けて並べます。
全プレイヤーの前列のどこかにチーフスパイがいるということです。
容疑猫の告発
場に容疑猫カードが公開されていくと、
だんだんと他のプレイヤーの持つ手がかりの内容が分かってきます。
そこを推理するのがこのゲームの一番おもしろいところです。
自分の手がかりと、他のプレイヤーの手がかりの推理を元に、
場に公開されている容疑猫カードから、
すべての特徴に一致するチーフスパイを探し出します。
チーフスパイがどの容疑猫であるか分かったら、
そのカードの上に自分の捜査犬カウンターを置いて告発します。
告発にはいくつかルールがあります。
1.他人が告発している容疑猫は告発できない
容疑猫の告発は早い者勝ちです。
例えスパイを特定できても、他の人がその容疑猫を告発していれば、
手柄を横取りするわけにはいきません。
2.最後の1人は告発できない
告発できるのは「プレイ人数-1人」が上限です。
5人プレイであれば4人目が告発した時点でラウンドを終了し、
「手がかりの公開」に進みます。
3.いつでも告発できる
スパイを特定できたら、例え自分の手番中でなくても告発して構いません!
他人の手番だからと遠慮していたら、他の誰かに手柄を取られてしまいます。
せっかくチーフスパイを特定したのに、ひと足先に誰かに告発されてしまった場合は、
5種類の手がかりの内、4つに当てはまるアシスタントスパイを告発しましょう。
主犯は見逃してしまいましたが、せめて下っ端スパイを捕まえて
いくらかの手柄はもらっておきたいところです。
手がかりの公開
もっとも告発の遅かったプレイヤーを除く全員が告発したら、
全員の手がかりカウンターを公開します。
そしてそれぞれ告発された容疑猫と手がかりを見比べます。
5つのすべての手がかりに一致するチーフスパイを告発したプレイヤーは
黄色の勝利点マーカーを1枚獲得します。
5つの内4つの手がかりに一致するアシスタントスパイを告発したプレイヤーは
白の勝利点マーカーを1枚獲得します。
無実の猫を告発してしまったプレイヤーと、最後まで告発しなかったプレイヤーは
黒の勝利点マーカーを受け取ります。
0点を引けば実質ペナルティなし!
獲得した勝利点の合計が10点になった人がゲームに勝利します。
ゲームの感想
推理が得意で、こういうゲームにめちゃくちゃ強い人っていますよね。
どんなスピードで頭の中で計算しているのか理解できないような。
基本的にそういう人が有利なゲームではあるんですが、
うまいバランスで、それだけじゃあ勝てないゲームに仕上がっています。
このゲームで重要なものは色々あります。
「相手の手がかりを正確に読み取る推理力」
「出された容疑猫カードを瞬時にスパイかどうか見極める瞬発力」
でも、意外と一番重要なのは「運」だったりしますw
自分の手がかりに一致して前列に並べたカードの共通点が少ないほど
情報が絞られて不利になるわけです。
上記の例ならもう手がかりは眼鏡か帽子の2択ですよね。
自分の手がかりは眼鏡ですが、
他のプレイヤーの中に帽子を手がかりにしている人がいるワケなんで
その人から見れば
「あ、あいつの手がかりは眼鏡だな」というところまで確定でバレてしまいます。
推理猫カードのヒキ運は重要です!
他にも、勝利点チップはすべて点数に揺らぎがあって、高得点をとれるかは運次第ですし、
失点チップすらも-1~0点で、運で失点回避できることも。
推理力だけでも勝てず、運だけでも勝てない。
推理力と運のゲームバランスがちょうどいい所で釣り合っていると感じました。
ゲーム中は、だいたい3~4周手番が回ると大体みんなの手がかりが何であるか見えてきます。
少なくとも2択くらいまでは絞れます。
あとはその手がかりの組み合わせを思い描いて、特徴の一致する容疑猫を見つけるだけ!
そのときは、山札から新たに公開される容疑猫ばかりに気を取られていてはいけません。
スパイはいつ現れるかわからないので、もしかすると
自分が1枚目に引いて既に公開されている容疑猫がスパイである可能性もあるんです!
それにぜんぜん気づかずにいると
「あ、これじゃん」と他人から告発されて悔しい思いをすることになりますよ。
(僕はしました)
過去の容疑猫も含めて洗い直しましょう!
告発がリアルタイムアクションなせいで、ゆっくり思考するのは許されません!
いつ誰が告発するかわからないドキドキ感とスリルをたっぷりと味わえます。
過去に実在した国境検問所をテーマにした、とてもおもしろいゲームでした!
読んで下さりありがとうございました!