今日はオインクゲームズさんから発売されている
「スタータップス」を紹介します。
ゲーム概要
プレイヤーは、近い将来に世界を変えることになる6つの企業に目を付けた投資家です。
他のプレイヤーをうまく出しぬいて自分だけ利益を独占しましょう。
1社につき利益を得られるプレイヤーは、その企業にもっとも投資した1人だけです!
そしてこのゲームでまずオススメしたいのが、何と言ってもデザインのセンス!
6社の企業ロゴは、実在してもおかしくないくらいに洗練されています。
5.GIRAFFE BEER
6.Bowwow Games
7.FLAMINGO SOFT
8.OCTO COFFEE
9.HIPPO POWERTECH
10.Elephant Mars Travel
おしりの丸さとカバの横顔がかわいい!
ゲームの準備
企業カード
各社を表す「企業カード」
企業カードは、各社の数字の枚数ずつ存在し、
「5.GIRAFFE BEER」なら5枚、「10.Elephant Mars Travel」なら10枚あります。
カードをよくシャッフルしたあと、オモテを見ずに5枚抜き、各プレイヤーに3枚ずつ配って残りを山札にします。
資金チップ
「資金チップ」を各プレイヤーに10枚ずつ配ります。
資金チップは、オモテは1点、ウラは3点の表記になっていて、ゲーム開始時は全員オモテ面で受け取ります。
ゲーム中は常にオモテ面で使用し、ウラ面の3点は得点計算時にのみ使用します。
ゲームの流れ
スタートプレイヤーから順番に時計回りで手番を行ないます。
誰かの手番終了時に山札がなくなっていたら、得点計算に進んでゲームを終了します。
手番でできることは「カードを手札に加える」「カードを出す」の2ステップです。
カードを1枚手札に加える
「山札」または「マーケット」のどちらかから、1枚カードを引いて手札に加えます。
マーケットとは
山札の周りを「マーケット」と呼び、全員で共有のカードプールを指します。
プレイヤーは不要な企業カードをオモテ向きでマーケットに捨てることができます。
山札からカードを引く
山札の一番上から1枚カードを引きます。
マーケットに企業カードが捨てられている場合は、
マーケットにあるカード1枚につき資金チップを1枚支払い、カードの上に乗せておきます。
マーケットにカードがない場合は何も支払う必要はありません。
マーケットからカードを引く
マーケットにあるカードの中から好きなものを選び、手札に加えます。
そのカードの上に乗っている資金チップも一緒に獲得できます。
カードを1枚オモテにして出す
「自分の前」もしくは「マーケット」にカードを1枚オモテにして出します。
自分の前に出す
自分の前にカードを並べ、その企業への投資を確定させます。
企業ごとにもっとも多く投資したプレイヤーが利益を独占できます。
確定させたカードの種類について、他のプレイヤーと枚数を比較して単独首位だった場合、「独禁チップ」を受け取ります。
重要
独禁チップは、現在その企業カードを1番たくさん確定させている人が持ちます。
1番たくさん確定させている人が入れ替わったときは、独禁チップも移動させます。
どっきんの響きがかわいい
マーケットに出す
不要なカードをマーケットに捨てることが出来ます。
独禁チップ
「独禁チップ」は現在その企業にもっとも投資している人が持つマーカーです。
独禁チップを持つプレイヤーは、その企業について以下のメリットとデメリットを受けます。
メリット
山札からカードを引くときに、その企業カードがマーケットに捨てられていても資金チップを払わなくてよい。
例
「10.Elephant Mars Travel」の独禁チップを持つプレイヤーが
資金チップを支払う場合、
マーケットに「8.OCT COFFEE」と「10.Elephant Mars Travel」があるときは
「8.OCT COFFEE」のみに資金チップを支払います。
デメリット
その企業カードをマーケットから受け取ってはならない。
マーケットからカードを集められなくなるジレンマ
得点計算
山札が無くなったら得点計算です。
各自が手札に持っている3枚のカードも全て自分の前に出して確定させます。
その後、企業ごとにもっとも多くカードを確定させたプレイヤーに対して、他のプレイヤーが資金チップを支払います。
支払う点数は人によって異なり、その企業カードで自身が確定させていた枚数分の支払いが発生します。
資金チップを受け取るプレイヤーは、チップを裏返して3点として受け取ります。
【例】カード確定時の収支
プレイヤー名 | カードを確定した枚数 | 収支 |
Aさん | 2枚 | -2点(2枚確定させたので2枚支払い) |
Bさん | 1枚 | -1点(1枚確定させたので1枚支払い) |
Cさん | なし | 0点(1枚も出してないので支払いなし) |
Dさん | 4枚 | +9点(AさんBさんからもらった3枚を裏返す) |
ゲームの感想
要するに企業ごとのマジョリティ(多数派)争いです。
最後に3枚の手札も確定扱いになるルールが効いていて、ゲームが終わってみるまで勝っているのかわからなくてドキドキでした。
勝っていると思っていたのに手札で逆転されるのはよくある話です。
このゲームの最大の特徴である独禁チップはメリットとデメリットのバランスがよく、かなり頭を悩ませてくれます。
山札からカードをガンガン引きたい人は独禁チップは大きな助けになるでしょうし、
多少の出費をしてでも確実にマーケットからカードを拾いたい人は
独禁チップは受け取らない方が良いでしょう。
私はどちらかと言えば後者で、独禁チップを受け取らないギリギリを攻めるのが好きです。
3枚目以降は手札に隠しておきます。
個人的に一番よくできたルールだと思ったのは、
ガンガン企業カードの枚数を伸ばせばいいわけではないところです。
手札にあるからと言って一気に3枚くらい同じ企業のカードを立て続けに出すと、
他のプレイヤーが勝負にのってきてくれなくなります。
その結果、ゲーム終了時に他のプレイヤーはカードを出していなかったので収入なし、
なんてことになりかねません。
つまりコツとしては、出せるカードも隠して隠して、
相手にカードを吐き出させるプレイングが重要ですね。
オシャレな企業に独禁の駆け引きがアツい、
文句なしにおもしろいカードゲームでした!
読んで下さりありがとうございました!