こんにちわ!カレオです。
みなさんもずっと欲しいけど手に入らないボドゲってありますよね?
私の場合はそれが「スマートフォン株式会社」なんですよね。
去年の秋頃に2021年春に日本語版を発売すると数奇ゲームズさんからアナウンスがあって歓喜したのですが、
その後の続報が途絶えて悶々としているわけです。
そんな中、スマートフォン株式会社のデザイナー、イワン・ラシン氏の新作が発売されたらしいじゃないですか。
これは買うしかないということで即ポチったわけです。
何度か嫁とプレイしてみて「これは面白い!」となったので
今回は「ファーナス -ロシア産業革命-」を紹介します。
ゲームの概要
プレイヤーは19世紀の資産家になり、もっとも多くの利益を獲得することを目指します。
利益の確保のためには、企業の買収、企業の改良、資源の生産などを的確に行う必要があります。
企業をオークションで競り落とし、効率的な生産ラインを構築しましょう。
オークションで最高額を入札したプレイヤーは企業カードを獲得しますが、負けても資源が得られるので時にはわざと負けを狙う必要があるのが特徴のエンジンビルドゲームです。
ゲームの準備
資本ディスク
各プレイヤーは担当色を決め、色ごとの「資本ディスク」を受け取ります。
資本ディスクは1~4の数字の描かれた大小のディスクで、これを使ってオークションに入札を行ないます。
資本家カード
各プレイヤーにランダムで「資本家カード」を1枚配ります。
資本家カードにはユニークな特殊能力が記載されていて、ゲーム中はプレイヤー毎の固有能力を使用することが出来ます。
スタートアップカード
各プレイヤーにランダムで「スタートアップカード」を1枚配ります。
それから配られたスタートアップカードの上部に記載されているアイコンに従って、初期資源を受け取ります。
資源には「石炭」「鉄」「オイル」「改良トークン」の4種類があります。
企業カード
プレイヤーがオークションで競り落とすことになる「企業カード」です。
企業カードには、「基本効果」「改良効果」「補償効果」の3つの情報がアイコンで表されています。
これら企業カードをよくシャッフルして山札を作ります。
ゲームの流れ
ゲームは全4ラウンド。
各ラウンドは「オークションフェイズ」、「生産フェイズ」の順番に進行します。
ラウンド開始時は、プレイ人数に応じた企業カードを公開してテーブル中央に並べます。
オークションフェイズ
入札
公開された企業カードの中から、スタートプレイヤーから順番に欲しいカードに資本ディスクを置いて入札します。
ただし、以下の2つのルールを守る必要があります。
- 同じ色の資本ディスクは1枚のカードに1枚まで
- 同じ数字の資本ディスクは1枚のカードに1枚まで
すべてのプレイヤーが資本ディスクを置ききるまで順番に手番を行ないます。
それが終わったら、入札結果を確認してオークションの結果を解決していきます。
オークションの解決
企業カードの上に乗っている資本ディスクの数字を比べて、もっとも大きい数字のディスクを置いたプレイヤーがそのカードを獲得します。
ただし、入札で負けたプレイヤーも「補償効果」による資源の獲得や加工を行なうことが出来ます。
しかも入札したディスクの価値に応じて補償効果も大きくなります。
補償効果はカードの上部に記載されています。
上記の場合、赤プレイヤーは入札で負けてしまったので、カード上部のアイコンに従って「石炭」を獲得できます。
この時、獲得できる石炭の数は「アイコンの数 × ディスクの価値」となるので、6個の石炭を獲得します。
かなりオイシイですね。
生産フェイズ
オークションフェイズで獲得した企業カードを使って、資源の抽出や加工を行ないます。
各企業カードの基本効果に記載されている資源を獲得できます。
以下のアイコンでは資源の加工を行います。
また、企業カードは改良して効果を強化することが出来ます。
企業カードの下段には透明のアイコンが描かれていて、これが改良効果です。
ただしこの状態だと資源の獲得が出来ません。
改良によってカードを裏返すことで初めてアイコンがアクティブになり、より多くの資源の獲得・加工が可能になるのです。
企業カードを改良するためにはスタートアップカードの基本効果を使用します。
スタートアップカードの歯車のアイコンで「改良トークン」を獲得し、
下段の効果で、改良トークンと石炭を支払うことで、任意の1枚の企業カードを改良して裏返すことが出来ます。
ゲームの終了
生産フェイズが終わるまでがラウンドです。
ゲーム全体ではラウンドを4回繰り返し、4ラウンド終了時点でもっともお金トークンを持っているプレイヤーの勝利となります。
お金トークンはその他の資源と同じように、基本効果や改良効果を使って、資源を加工することで獲得できます。
ゲームの感想
競りで企業カードを獲得し、エンジンビルドするゲーム。
ただし資本ディスクは小さい順に出す必要はなく、「4」の後から保障効果狙いで「3」を置くこともありるため、通常の競りゲーとは異なるプレイ感が斬新で面白いです。
そういった意味で競りゲーというよりも、強さの異なるワーカープレスメントという感覚の方が近いかも知れません。
やはりこのゲームの特徴は競りで負けた時の保障効果。
いくら競りに勝って企業カードを獲得しても、資源の抽出には限界があるので、どこかで保障効果を取りに行く必要があります。
むしろ「負けないと勝てない」ゲームですねこれは。
他のプレイヤーが「4」のディスクを置いているカードで保障を狙う場合は簡単です。
「1」~「3」のどれでも負けれますから、自分の必要資源数と相談してディスクを置きましょう。
問題はまだ誰もディスクを置いていない企業カードで負けたい時ですね。
いずれ誰かがディスクを置いてくれることを期待するとして、いくらのディスクなら負けられるのか?
最弱の「1」にするか?
でもそれだと少ししか資源が貰えないから「2」にしておく?
「3」はさすがに強気すぎるよなぁ。
う~ん。悩ましい。。。
保障効果を欲張りすぎて、取るつもりも無かった企業カードを獲得してしまい、
「誰かこのカード取ってくれよー。資源が欲しかっただけなのに、これ要らないよ・・・。」
なんて事もあるでしょう。
「いくらのディスクで勝つか」よりも「いくらのディスクで負けるか」が重要で、
そこが読み合い駆け引きが発生するポイントで、このゲームの魅力だと感じました。
生産フェイズでは、全員が手元の企業カードをどの順番で使うのが効率が良いのか、頭をひねって考えます。
このフェイズはそれぞれが同時進行できるので、手番の待ちは発生しません。
そのためゲームの進行は早くプレイ時間は30分、慣れれば20分程度で、かなり遊びやすいです。
短時間でサクっと遊べてしっかり悩みどころもあるのでかなり面白い。
勝っても負けてもついつい「もう1回」となってしまいますねコレは。
我が家では嫁とプレイする定番ゲームになりそうな予感です!
読んで下さりありがとうございました!
「ファーナス-ロシア産業革命-」のソロルールの紹介はこちら。