こんにちは!カレオです。
今回紹介したいゲームは「Tidal Blades Heroes of the Reef」です。
2018年キックスターターの作品で、skyboundというメーカーから発売されています。
同じメーカーの作品でいうと、グリムフォレストなんかがあります。
このゲームを簡単に紹介するならワーカープレスメント+ダイスゲームです。
残念ながら日本語版は発売されていないので知名度は低いゲームですが、ダイスをジャラジャラ振って盛り上がれるゲームですよ!
早速どんなゲームか紹介していこうと思います!
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 60~90分 |
対象年齢 | 14歳以上 |
ゲームの概要
ここはナヴィリシティ。
15年前の大戦で英雄「タイダルブレイド」が、大いなる犠牲を払いながら異世界からのゲートを封じるフォールドを作り上げました。
しかし時が経った今、フォールドのバリアが弱まり、このままではモンスターの脅威が訪れるでしょう。
島は新たな「タイダルブレイド」を求めています。
そんな中でトーナメントが開催されることになり、島の全域から出場者が集結しました。
開催期間の4日の間に、トレーニングを積んでアリーナで開催されるチャレンジに挑み、ジャッジの評価を得てモンスターと戦いましょう。
このトーナメントの勝者が、「タイダルブレイド」の称号を得るのです!
ゲームの準備
ゲームの準備はこんな感じ。
ナヴィリシティは複数の島が集まっていて、時の城塞、ラマラスタジアム、ドロスカリング、クロノセウムの島々とフォールドによって構成されています。
プレイヤーは島のアクションスペースを行き来しながら、チャレンジに挑んだりモンスターと戦ったりして能力を強化していくわけです。
時の城塞には大会本部があり、チャレンジの受付をしているのでチャレンジカードが並んでいます。
ドロスカリングには砂漠のキャラバンが集まっており、マーケットを形成しています。
フォールドからはモンスターが侵略してくるのでモンスターデッキを用意します。
プレイヤーの準備はこんな感じ。
特徴的な形のキャラクター(個人)ボード。
ボードには、パラメータとしてスピリット(魂)、フォーカス(集中)、レジリエンス(回復)、シナジー(相乗効果)の4つの特性ダイアルがあります。
これらを緑の丸がある初期値(レベル1)にセットします。
ゲームの流れ
ゲームは昼と夜の2フェイズで1日(1ラウンド)です。
大会開催期間は4日なので4ラウンドでゲーム終了となります。
昼フェイズ
スタートプレイヤーから順番に、空いているアクションスペースに自分のキャラクターコマを移動して、アクションスペースの効果を解決します。
また、訪れた島によって得られる島ボーナスも受けとります。
例えば、クロノセウムのアクションスペースに入って「ダイスとフルーツ」を獲得しながら、クロノセウムの島ボーナス「スタントカードを1枚引く」によってスタントカードも獲得できます。
チャレンジ
さらに選択したアクションスペースがクロノセウム、ラマラスタジアム、ドロスカリングの場合は、手札のチャレンジカードをプレイしてチャレンジすることができます。
チャレンジするためには、まず訪れた島と同じアイコンのチャレンジカードを手札からプレイします。
それから自分のフォーカス特性レベルの数までのダイスをアクティブダイスエリアから選びます。
選択したダイスを危険ダイスと一緒に振って、チャレンジカードに記されたシンボルを揃えることが出来たらチャレンジ成功です。
ポイント
点線で示されたシンボルは、任意達成のシンボルです。
このシンボルを揃えるかどうかは任意なので、揃えなくてもチャレンジを成功させることが出来ます。
ダイスロールをした際に、危険ダイスで✕シンボルが出たらロールしているダイスを1つ失わなければいけません。
✕シンボルを防ぐためには、保持している貝殻トークンを1つ、シェルシールドの上に支払う必要があります。
ポイント
シェルシールドの上に貝殻トークンが4つ貯まると、それを消費してロールしたダイス1つを任意の面に変えることができます。
その後、任意のダイスだけを振り直すこともできますが、その際は危険ダイスも一緒に振り直す必要があります。
リロールも終わってダイス目が確定したら、チャレンジに必要なシンボルを満たしているか確認し、満たしている場合は一致したシンボルの数だけ特性ダイアルを進めます。
また、チャレンジに使用したダイスは使用済みダイスエリアに移動し、達成したチャレンジカードをアイコンごとにキャラクターボードの下に差し込みます。
ポイント
達成したチャレンジのアイコンの数に従って戦闘のレベルが上がり、モンスターとの戦闘を有利に進めることが出来ます。
以上がチャレンジの流れです。
モンスターとの戦闘
フォールドにはモンスターが封じられていますが、毎ターン1匹ずつフォールドを抜け出して侵攻してきます。
フォールドのアクションスペースに入ると、モンスターと戦うことが出来ます。
モンスターを倒すには、モンスターカードに記されたシンボルをダイスを振って出す必要があります。
基本的にはチャレンジと同じ流れです。
違いとしては、フォーカス特性レベルの数で振れるダイス以外に、モンスターに記された弱点の戦闘スタイルと、自分のキャラクターボードの下に差し込まれた達成済みチャレンジカードによって、一時的に使用できるボーナスダイスを得ることが出来ます。
弱点と同じシンボルのチャレンジを1枚達成していれば、レベル1の初心者ダイス、2枚ならレベル2のイニシエートダイス、以降もレベル3はエリートダイス、レベル4はギルドダイスを1つ獲得します。
選択したダイスを危険ダイスと一緒にロールして、マッチしたシンボルの上に自分のヒットトークンを置きます。
ポイント
ヒットトークンはモンスターに与えたダメージを表していて、ゲーム終了時にヒットトークン1つ毎に1点になります。
夜フェイズ
全員がアクションを終えると、夜になります。
夜になるとモンスターの活動が活発化し、ナヴィリシティへの侵攻が始まります。
8面の侵略ダイスを振り、出た目が1~5ならインナーリーフ、6~8ならフォールドエッジにいるモンスターが侵略してきます。
侵略の際は、モンスターカードの上にヒットトークンを置いていないプレイヤーは、侵略ペナルティを受けます。
上記の画像のモンスターの場合、ヒットトークンを置いていないプレイヤーはフォーカス特性を2メモリ下げて、ダイス1つを失います。
また、夜にはプレイヤーは休息して自分の持つダイスをアップグレードする事が出来ます。
自分のレジリエンス(回復)特性のレベルに等しいダイスを、使用済みダイスエリアから選んでリフレッシュし、アクティブダイスエリアに移すことで、ダイスを再使用可能な状態に戻すことが出来ます。
さらにリフレッシュしたダイスはレベルが1つ上がります。
ゲームの終了
昼と夜の1セットを1日(1ラウンド)として、4日(4ラウンド)が経過するとゲーム終了です。
達成したチャレンジカードの得点
特性ダイアルを進めたことによる得点
モンスターへ与えたダメージ(ヒットトークン)
…などを合計し、最も得点を稼いだプレイヤーが勝者となります。
ゲームの感想
まず私が最初に惹かれたのは、キャラクターボードでした。
個人ボードって四角い形が普通というか、よくある形状ですよね。
このゲームではダイアル4つと、左右にはダイスエリアもあって、かなり独特な形状をしています。
キャラクターのアートワークとも相まって見た目がオシャレで良い感じです。
4つの特性ダイアルには、記事内でも紹介した最大ロール数に関係するフォーカス特性、ダイスのリフレッシュに関係するレジリエンス特性以外にも、スピリット特性、シナジー特性があります。
スピリット特性は、スタントカードと呼ばれるお助けカードの効果を高めてくれます。
シナジー特性は、レベルが上がる毎にキャラクターカードを引いて、ゲームに有利な特殊能力を解放できます。
どれも強力なので、どの特性を優先して上げていくかはプレイヤーの戦略に依ります。
特性だけじゃなくてダイスもアップグレードを繰り返して強化されていくので、ラウンドが進むごとに、難易度の高いチャレンジにも挑めるようになったりして成長を実感出来ます。
こうしたキャラクターの育成要素はこのゲームの魅力だと感じました。
そして全てを決めるダイスロールは一投ごとに一喜一憂できて楽しいです。
高難易度のチャレンジを一投でクリアしたりすると歓声が上がって盛り上がります。
ダイス運がない時でも、シェルシールドによるダイス目操作が可能なので、運に見放されて何も出来ない…なんてことにはならないので安心です。
今回ご紹介した以外にも、倒すのが難しい上級モンスターカードや、一癖も二癖ある上級チャレンジカードもあり、プレイ難易度の細かなチューニングが可能です。
ゲームとしては複雑な例外なんかもなくスッキリとルールがまとまっていて遊びやすい中量級ゲームでした。
ただ残念なことに日本語版は発売されていないので、基本的には海外の公式ストアからの購入以外に入手手段がないです。
2022年7月現在は円安で輸送費も高くつきますし、入手のハードルは高いですね…。
▼公式ストアはこちら
Skybound
【追記】
つい最近、TableTopiaでTidal Bladesが遊べるようになったみたいです。
https://tabletopia.com/games/tidal-blades-heroes-of-the-reef
気になる方は一度遊んでみてはいかがでしょうか。
読んで下さりありがとうございました!