
こんにちわ!カレオです。
今回紹介するのは「アグリコラ:リバイズドエディション」です。
ウヴェ・ローゼンベルクの代表作と言えばこのゲームを連想する人も多いでしょう。
「アグリコラ」は2007年に初版が発売され、第2版にあたる「リバイズドエディション」は2016年に日本語版が発売されました。
その他にも拡張セットが発売していますが、プレ値で手に入りにくい状況です…。

それだけ人気のゲームなわけで、ずっと「面白い」とは聞いていましたが、なかなか買う機会がなかったんですよね。
でも最近ようやく機会があって購入して遊んでみると、評判通り面白いのなんの!

プレイ後は「次はもっと上手くできるはず」「次はこの戦略でいってみよう」というリプレイ欲が尽きないんですよねー。
そんなやればやるほどハマっていく「アグリコラ:リバイズドエディション」の魅力をお伝えします!
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 約(プレイ人数×30)分 |
対象年齢 | 12歳~ |
ゲームの概要
「アグリコラ」の基本システムは、ベーシックなワーカープレスメントです。
プレイヤーは農場の経営主として、自分の農場を発展させることを目的とします。
ゲーム開始時、何も無い土地に小さな木の家と夫婦2人しかいない農場からスタートし、ゲーム中様々な手段で農場を発展させていきます。
ラウンドが進むにつれて実行できるアクションが増えていき、色んな選択肢が取れるようになっていくので、「あれもしたい」「これもしたい」と頭を悩ませる王道ワーカープレスメントとなっています。
ゲームの目的
自分の農場をもっとも発展させることが目的です。
評価項目が複数あり、各リソースの所持数や達成度に応じてVPを獲得します。
評価項目は13種類もあって数が多いですが、ボードにアイコンで記載されているので覚える必要はありません。

全14ラウンドをプレイし、最終的に獲得したVPがもっとも多いプレイヤーの勝利です。
ゲームの準備
ゲームボード
ゲームボードをテーブル中央に置きます。

ボード左側にアクションスペース。

アクションスペースの左側はパズルのピースのようになっていて、この外側に拡張ボードを取り付けます。
プレイ人数によってどの拡張ボードを使うかが異なっていて、アクションスペースの数や内容が決まります。


ボード右側には14ラウンドまでのアクションスペースとなるカード配置場所があります。

ここに、「アクションカード」をシャッフルしてウラ向きで並べます。

アクションカードにはワーカーを配置できるアクションスペースが記されていて、
ラウンド毎に1枚ずつカードを公開していくので、最終的にはボードのアクション+14箇所のアクションが実行できるわけですね。


個人ボードもあって小さいテーブルだとスペースが足りないです。
大きい進歩カード
サプライボードに「大きい進歩カード」を並べます。
このカード内容は毎回固定で、全プレイヤーの共通の達成目標です。

カードの内容によって、家族を養うために必要な食料の確保を助ける効果や、ゲーム終了時にボーナスVPを獲得出来る効果などがあります。
獲得条件を満たして対応するアクションスペースを踏むと大きい進歩カードを獲得することが出来ますが、
カードの獲得は早い者勝ちなので、既に取られたカードは手に入らないので注意です。
各プレイヤーの準備
自分の担当色を決め、その色の各種木ゴマと個人ボードを受け取ります。

個人ボードの左下にある2マスが木の家です。


この家に家族コマ2個を配置します。
これは初期状態で2ワーカーを持っていることを表しています。


スタートプレイヤーを決め、スタートプレイヤーは食料を2個、それ以外のプレイヤーは食料3個ずつを受け取ります。


ゲームの流れ
ゲームは全部で14ラウンドで、ラウンドは以下のフェイズで構成されます。
- 準備フェイズ
- 労働フェイズ
- 帰宅フェイズ
- 収穫フェイズ(4、7、9、11、13、14ラウンドのみ)
準備フェイズ
今回のラウンドのアクションカードをオモテ向きにして公開します。

これが新たに追加されたアクションスペースとなり、このラウンドから入れるようになります。
ポイント
後半ラウンドに公開されるアクションカードほど強力なアクションになっていきます。
次に各アクションスペースに資源を配置します。
アクションスペース「森林」には木を3つ配置。

アクションスペース「漁」には食料1つを配置します。

上記のように資源を配置するアクションスペースは矢印で記されていて、これらは累積アクションスペースと呼ばれます。
どういうことかと言うと、前のラウンドで森に配置した木3つを誰も取らなかった場合、
次のラウンドでは木が残っていても構わず木3つを追加するのでどんどん資源が増えていきます。
木が3、6、9…と累積していくわけですね。

資源が累積すれば奪い合いの人気スペースになります!
それに対して累積しないアクションスペースもあり、
例えば小麦の種は矢印がないので、いつ踏んでも小麦を固定で1つ獲得するスペースとなっています。

労働フェイズ
スタートプレイヤーから時計回りに手番を行ないます。
手持ちのワーカーを空いているアクションスペースに配置してアクションを実行します。

以下でアクションスペースの例をいくつか紹介します。
森林

それまでに累積した「木」をすべて獲得します。
木は家の増築や柵、厩の建設などに必要で、序盤から終盤まで使う重要なリソースです。

農地

農場を耕して畑を広げます。
「畑タイル」を1枚、自分の農場に配置します。

畑には小麦か野菜を植えて収穫することが出来るようになります。
子供が欲しい

ワカプレの定石であろうワーカーの追加アクションです。
ここに入ることで子供を産み、人手(ワーカー)を増やすことが出来ます。

ただし、条件が2つあります。
- 5ラウンド以降であること
- 子供が住める部屋があること
初期は夫婦2人に対して部屋2つなので、子供が住める部屋はありません。
子供を産むためにはまず、家の増築を行ない部屋の数を増やしておく必要があります。
ただし家族が増えると、家族を養うためにより多くの食料が必要になるので注意しましょう。
後述の収穫フェイズで食料の支払いが発生します。
帰宅フェイズ
人によってワーカーの数が違うため、ワーカーを置き切った人の手番は飛ばして労働フェイズを続行します。
全員がワーカーを置いたら帰宅フェイズに移り、すべてのワーカーを手元に戻します。
収穫フェイズ
収穫フェイズはすべてのラウンドであるわけではありません。
全14ラウンド中、4、7、9、11、13、14ラウンドのみ収穫フェイズを実行します。
なんか中途半端なラウンド指定で収穫フェイズのタイミングが分かりにくい、
と思うかもしれませんが、ゲームボードを見れば一目瞭然。
ボード各列の最下段のラウンド終了時が収穫フェイズです。


ちなみにそれぞれ最下段に収穫マークもあるので、これでも判別できます。

収穫フェイズは以下の流れで進行します。
- 畑フェイズ
- 食料供給フェイズ
- 家畜繁殖フェイズ
畑フェイズ
自分の農場にある畑から、植えている作物を1つずつ収穫します。

収穫した作物は、食料にしたり、空いている畑にまた植えて数を増やしたり出来ます。
食料供給フェイズ
家族1人あたり食料2を支払います。

プレイすれば分かりますが、この食料確保がしんどいんですよね。
収穫フェイズのあるラウンドはいつも「あといくつ食料が足りないのか?」って必死に計算してます(笑)
もしも食料が足りない場合は、不足した食料の数だけ物乞いをしなければいけません。
不足した食料1個につき「物乞いマーカー」を1つ受け取ります。

物乞いマーカーはゲーム終了時にマイナス3VPになるので、絶対に受け取らないように気を付けましょう。

家畜繁殖フェイズ
飼育している動物たちが繁殖します。

羊・猪・牛のそれぞれが2頭以上いれば繁殖して1頭増やすことが出来ます。

注意ポイント
同じ動物が4頭いる場合でも、増えるのは常に1頭です。
つまり羊が4頭いるから2ペアで2頭増えるわけではなく、
4頭いても1頭増えて5頭になるだけです。
ゲームの終了
14ラウンドの収穫フェイズが終わるとゲーム終了です。
ボードに記されている各項目でリソースの数によってVPを獲得します。
獲得したVPがもっとも多いプレイヤーが勝利です。
VPになる項目は以下。
- 畑の数
- 柵に囲まれた牧場の数
- 小麦の数
- 野菜の数
- 羊の数
- 猪の数
- 牛の数
- 未使用の農場スペース(マイナス1VP)
- 柵に囲まれた厩の数
- レンガの部屋の数
- 石の部屋の数
- ワーカーの数
- 大きな進歩カードによるVP
例えば羊であれば、終了時0頭の場合はマイナス1VP、1頭なら1VP、8頭以上で4VPです。

このように、まったく持っていないとマイナスを食らう項目がある(というか大半)なので、
1点に特化した農場を作るよりも、広く色んなリソースを集めた方が得点が高くなります。
ゲームの感想
コンポーネント
可愛い木ゴマがたくさんで良いですね!

初版だとただの丸い木製チップだったらしいですが、リバイズドエディションからは資源ごとの形になって分かりやすくなりました。
発展させる農場は、ただのパラメータが上がるわけではなく、実際にこれら木ゴマを並べることで、視覚的に発展していく様子を体験できます。
ゲーム終了時、賑やかになった個人ボードを見て楽しむ所までがアグリコラの魅力だと思います!

あとどうでもいいですが、猪コマはこれ、豚じゃダメなんですかねー?

牧場で飼育するなら猪よりも豚が一般的な気がするので、我が家ではいつも豚って呼んでます。

王道ワカプレ
ゲームはしっかり王道を行くワーカープレスメント。
アクションスペースの奪い合いや、アクション選択の悩ましさを十分に味わうことが出来ます。
その上で、さらにアグリコラの特徴を挙げるならば、ラウンド毎にアクションスペースが開放されていく所でしょうか。
選択の幅がどんどん広がっていくので多様な戦略を取れるのが楽しい!
追加されるアクションスペースは後半のラウンドほど強力なアクションになっているので、最後まで気が抜けません。
例えば12ラウンド以降に登場する「急いで子供が欲しい」は子供が住む部屋が無くてもワーカーを増やせます。

超強力なので、当然奪い合いになりますね。

ソロプレイ
しっかりソロプレイにも対応しています。
ソロプレイの場合は、アクションスペースで邪魔されることは無くなるのでキッチリ計画すれば事故は少ないですね。
その代わりに、食料の消費量が多くなったり、累積する資材が少なくなったりでバランスが調整されています。
スコアアタックに挑戦したり、ルールを覚えるために遊んだりと、ソロでも十分楽しむことが出来ます。
導入用ルールと通常ルール
今回紹介したのは導入用ルールと言われるもので、通常ルールでは「職業カード」と「小さい進歩カード」が追加されます。

これらを使うとアクションが強化されたり、VPの獲得手段が増えたりするので、楽しみ方の幅が広がります。
ゲームに慣れたらぜひ通常ルールで遊ぶことをおススメします!


読んで下さりありがとうございました!
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