こんにちわ!カレオです。
先日紹介した「ファーナス-ロシア産業革命-」ですが、公式のプレイ人数は2-4人なのでソロプレイには対応していません。
が、BGGにソロ用のバリアントルールがアップされていましたので、今回はそれを紹介しようと思います。
※一部ソロルールで解釈があいまいな部分があるのですが、そこは独自にルールにしているのでご了承ください。
ファーナスのレビュー記事はこちら。
ゲームの目的
ダミーとオートマを相手にゲームをプレイします。
ダミーは通常の2人用ルールに導入されているダミールール通りにプレイし、ダイスに従って可能な限り小さい資本ディスクを置いていくのみで、企業カードや資源の獲得を行ないません。
オートマはプレイヤーと同様に企業カードや資源を獲得し、お金トークンを集めます。
プレイヤーは、ダミーの妨害をかい潜り、オートマよりも多くのお金トークンを集めて裕福になることを目指します。
ゲームの準備
ゲームの準備は、すべて通常の2人プレイ用の準備に従います。
3色の資本ディスクセットを準備し、それぞれプレイヤー、オートマ、ダミーに割り振りってください。
資本家カードとスタートアップカードも、プレイヤーとオートマに配ります。
ゲームの流れ
オークションフェイズ
オークションフェイズでの入札順は、通常のルールとは異なり以下の順番で固定です。
- ダミー
- オートマ
- プレイヤー
全4ラウンドを通して上記順番で資本ディスクを配置してください。
ダミーの手番
ダミーの手番では、6面ダイスを振って出た目に対応する企業カードに資本ディスクを置きます。
公開された企業カードの左から1、2、3…と順番に数字を割り振っておくと良いでしょう。
ダイスによって資本ディスクを配置する企業カードが決定したら、そこに配置可能なディスクの内でもっとも価値の低いディスクを置きます。
忘れてはいけないのは、配置可能なディスクがある限りはディスクを配置しなければいけないことです。
以下の例では、ダミーが「2」のディスクを置こうとした企業カードに既に「2」が置かれています。
この場合、ダミーは「2」を配置できませんが、手元に残った「3」「4」は配置可能なディスクです。
配置可能なディスクの内でもっとも価値の低いのは「3」なので、ダミーはここに「3」のディスクを置き、手元に「2」と「4」のディスクを残します。
配置可能なディスクが1枚も無い場合は、配置可能なディスクが現れるまで順番に右隣の企業カードを参照します。
上記は、通常ルールにおけるダミーの動きと同じです。
オートマの手番
オートマもダミーと同じく、ディスクを配置すべき企業カードの選択には6面ダイスを使います。
企業カードが決定したら、そこにディスクを配置しますが、使用するディスクはダミーとは異なりランダムで決定します。
ディスクをランダムで決定する方法としては、袋に入れてランダムで引くのは少し微妙ですね。
サイズが明らかに異なるので、袋の中でもディスクを判別できてしまいますから。
一番お手軽な方法としては、トランプの1~4のカードをシャッフルして山札を作ることです。
トランプなら各家庭にあるでしょうし、無ければ1~4のクジを手作りしましょう。
プレイヤーの手番
プレイヤーは通常のルールに従ってオークションフェイズを行ないます。
オークションの解決
すべてのプレイヤーの入札が終わったらオークションを解決していきます。
ダミーは企業カードも資源も獲得しません。
ダミーが落札した企業カードは捨て札にします。
オートマは通常のルール通りに「企業カードの獲得」「補償効果の獲得」を行ないます。
補償効果ではディスクの価値に応じて獲得する資源の量が増えるのもプレイヤーと同様です。
ただし、補償効果に資源の加工が含まれる場合は以下のルールに従って資源を獲得します。
加工後の資源1個 × ディスクの価値
この時、オートマは加工前の資源を支払う必要はありません。
例1
以下の画像では、石炭2個をオイル1個に加工する補償効果に対して「3」のディスクを置いています。
この場合、加工前の石炭を支払うことなく、「オイル1個 × ディスク3」によってオイル3個を獲得します。
例2
以下の画像では、鉄1個を石炭4個に加工する補償効果に対して「2」のディスクを置いています。
この場合、加工前の鉄を支払うことなく、「石炭1個 × ディスク2」によって石炭2個を獲得します。
加工後の石炭が4個であっても関係なく、常に基準は資源1個です。
生産フェイズ
ダミーはこのフェイズに参加せず、プレイヤーは通常通りのルールに従ってフェイズを解決します。
オートマのみ、オートマ用のルールに従って「改善」「抽出」「加工」の順番に処理を行ないます。
step
1改善
スタートアップに近いカードから順番に2枚までを改善します。
この時改善のコストを支払いますが、オートマの支払いルールとして、プレイヤーのように改善トークンと石炭を支払う必要はありません。
オートマは全ての資源が同価値であり、互いに変換可能です。
なので、オートマにとってリソースの種類は重要ではなく、その個数のみが重要です。
企業カード改善に当たっては、2枚の改善に任意の資源を3個支払います。
それが出来ない場合は、1枚の改善に任意の資源を2個支払い、
それも出来ない場合は、何も改善しません。
step
2抽出
スタートアップカードから順番に抽出効果のみを処理します。
加工効果はいったん無視してください。
step
3加工
スタートアップカードまたは1コインが乗っているカードから順番に、残った加工効果を処理していきます。
1コインは前回のラウンドでどこまで加工処理したかを表すマーカーです。(後述)
ただし、資源→資源の加工はすべて無視します。
オートマは、資源→お金トークンへの変換のみを行ないます。
そして、前述の通りオートマが支払う資源はすべてが同価値なので、個数さえ条件を満たしていれば任意の資源を捨てることでお金トークンを獲得できます。
ただし加工の上限回数は通常のルール通りなので、資源が余っていても上限回数以上に加工は出来ません。
企業カードを順番に処理していくと、どこかで必要資源が不足します。
そうなるとそこでオートマの加工処理は終了し、最後に加工を行った企業カードの上にサプライから1コインを乗せておきます。
これは次回ラウンド時に加工処理の開始位置を示すためのマーカーになります。
ゲームの終了
通常通り4ラウンド終了時にゲーム終了です。
プレイヤーとオートマの内、お金トークンをより多く持っている方が勝利します。
ゲームの感想
何回かプレイしてみました。
最初は「オートマなんてランダムでテキトーにカード獲得するだけなんだから人間相手には勝てないっしょ」と思っていましたが……普通に負けましたw
普通に90点越えの高得点を出してくるのでめちゃくちゃ強いです。
オートマ戦では、オートマの独自ルールによって通常の対人戦とは異なる戦略が必要になります。
特にヤバいのが資源同価値のルールですね。
上記の2枚のカードを例にすると、左のカードは石炭2個で2金を獲得するだけです。
しかし右のカードは同じ石炭2個があれば10金を生み出す悪魔のカードとなります。
オークションフェイズで、どのカードをオートマに渡すかは慎重に考える必要があるでしょう。
あと私の中でも迷っているのですが、資本家カードによる特殊能力はオートマ戦には向かないかもしれませんね。
能力によってはオートマが使用できないものもありますから、
それであれば「オートマは資本家カード無し」というルールでも良さそうです。
みなさんも難敵オートマとの対戦をぜひ楽しんでください。
読んで下さりありがとうございました!