今回はアークライトゲームズさんから発売されている
「Dive!」を紹介します!
ゲームの概要
素潜り漁が先祖代々伝えられているある孤島の村。
そこで開催されている祭りでは、神聖な石を海に投げ入れ、それを拾って戻る儀式が行なわれています。
ウミガメやマンタなどの助けを借りながら、深海に潜っていき、神聖な石を誰よりも早く拾いましょう。
ただし海の中にはサメもいるので注意が必要です!
ゲームの目的
サメを避けつつ海を潜っていき、深さ23層まで到達することを目指します。
最終的にもっとも深く潜ったプレイヤーの勝利です。
ゲームの準備
海洋シート
このゲームでもっとも特徴的なのがこの「海洋シート」です。
透明なシートに魚、ヒトデ、クラゲなどの様々な海洋生物が描かれています。
これをよくシャッフルし、束にしてテーブル中央に置きます。
すると透明シートが層になって、浅い層までは見えるけど、深い層は見づらくなっていきます。
上から見ると本当の海を覗いているように感じられるハズです!
潜水ボード
「潜水ボード」はプレイヤーが到達した海の深さを表します。
最初はプレイヤー全員の「ダイバーコマ」を深さ0の位置に置きます。
海を潜るたびにダイバーコマを進めていき、もっとも深く潜ったプレイヤーが勝利します。
プレイヤーの準備
「ダイバーボード」「空気トークン」「ついたて」「貝殻トークン」を受け取ります。
空気トークンは1~5の数字が描かれていて、数字の内訳は全プレイヤー共通です。
また、空気トークンの裏面には同じ数字とサメの絵が描かれています。
ゲームの流れ
プレイヤーの誰かが23層まで潜るまでラウンドを繰り返してゲームは進行します。
1ラウンドは以下の3つのフェイズで構成されます。
- 計画フェイズ
- 潜水フェイズ
- 休息フェイズ
計画フェイズ
まずは海洋シートを上からよく観察してください。
重要なのはサメがどの層にいるかです。
サメがいる層を予測したら、ダイバーボード上に空気トークンを配置することでそれを表現します。
ダイバーボードの泡の一番上が1層目、一番下が5層目として、
サメがいないと思った層には白の数字の面を、
サメがいると思った層にはサメの絵のある面を上にして配置します。
計画は他のプレイヤーに見られないようについたてで隠しながら行ないましょう。
また、空気トークンは1枚ずつ並べる必要はありません。
最大5マス配置してもOKですが、場合によっては1マスに2枚以上配置することも可能です。
潜水フェイズ
全員の計画が終了したら、ついたてを外して計画を公開します。
そして自分の予測が合っていたか、実際に海洋シートをめくりながら確認しましょう。
一番上の海洋シートを取って、サメがいるかどうか確認します。
- サメがいないと予測したのにサメがいた
- サメがいると予測したのにサメがいなかった
上記のいずれかの場合に予測失敗となり、その層以降の空気トークンはすべて捨てられます。
サメの予測に成功したプレイヤーは、次に潜水を手助けしてくれるウミガメとマンタがいるかどうか確認します。
ウミガメかマンタがいる場合、その層の空気トークンの数字の合計がもっとも大きいプレイヤーだけが手助けを受けることが出来ます。
緑ウミガメはダイバーコマを1マス進めます。
赤ウミガメはダイバーコマを2マス進めます。
マンタは自分のひとつ前にいるダイバーの所までダイバーコマを進めます。
休息フェイズ
ダイバーボード上のマスのうち、予測が成功して空気トークンが残っているマスの数だけダイバーコマを進めることが出来ます。
ゲームの終了
休息フェイズでダイバーコマを進めた結果、23マス以上まで進んだプレイヤーがいた場合、そこでゲームが終了します。
ゲーム終了時にもっとも深いマスまで進んだプレイヤーの勝利です。
ゲームの感想
コンポーネントについて
何と言っても海洋シートが素晴らしい!
透明なシートを重ねると、深い層はうっすらとしか見えなくなっていて、海の様子をうまく表現できています。
サメやウミガメの他にも、魚やヒトデ、クラゲ、巨大タコ、さらにはクジラなど、様々な海洋生物が描かれていて、賑やかにゲームを盛り上げてくれるでしょう。
さらに部屋を暗くして下からライトで照らすと幻想的な雰囲気に!
ゲームプレイについて
プレイした感想ですが、海洋シートを覗き込むのが、まるで本当に海を覗いているようで楽しいですね。
自分の目で見てサメの位置を予測するというアクションは、カードをプレイする、ダイスを振る、などとは違った独特で新鮮なプレイ感を味わえます。
ちなみにサメがいるかどうかを予測するのは意外と難しいです!
私は1層目2層目あたりならまだなんとか分かりましたが、3層目あたりからもう怪しくなりました。
「え、このサメ3層目だよな?いや4か?」
「この魚とこのサメが重なっているからサメの方が下だな」
という感じでじっくり海の中を観察して予測するのがとても楽しいです。
深さ15マスまでの「浅瀬」エリアとは異なり、深さ16マス以降は「深海」エリアとなります。
「深海」では1つでも予測をミスすると1マスも進めないという危険ゾーンに。
自分の予測を信じてどこまで深く計画を立てられるかというチキンレースの様相を呈してきます。
「浅瀬」と「深海」で異なるプレイ感を味わえるのもDiveの魅力ですね。
選択ルールについて
選択ルールでは、プレイヤー毎に固有の「海のトモダチタイル」を受け取り、その能力を使用することが出来ます。
基本ルールに慣れてきたら選択ルールを取り入れてみても良いでしょう。
その他にもソロプレイにも対応したオートマもあり、幅広い遊び方が可能です。
まとめ
サメの位置の予測は、読みや判断力とは異なる、モノの深さ・距離感を測る力が問われるので大人も子供も対等な条件で遊べます。
思考力が勝敗を分けるような戦略ゲームだとどうしても大人が勝ちやすいですが、Diveは子供と一緒に遊んでも楽しいのが良いところ。
ボドゲ会に持ち込んでも盛り上がりそうですね。
ルールは少なくシンプルな軽量級で、ユニークなプレイ感。
何よりも海洋シートで海の層を表現するシステムがよく出来ています。
きっと買って後悔はしないオススメの良ゲーでした!
読んで下さりありがとうございました!