今日はケンビルさんから発売されている
「スピリッツオブザフォレスト」を紹介します!
ゲーム概要
このゲームでプレイヤーは、自然の力を司る大いなる存在となって、森の中で精霊たちをたくさん集めることを目指します。
要するに、場に並べられた精霊タイルを獲得し、精霊アイコンの数によるマジョリティ争いをするゲームです。
手番になったら単純にタイルを獲得するだけではなく、予約アクションでタイルを取られるのを防いだりと、インタラクション要素もあります。
ゲーム準備
精霊タイル
「精霊タイル」に描かれている精霊は全部で9種類あります。
タイルの上に1つか2つ描かれているのが「精霊アイコン」で、これを多く集めることがゲームの目的です。
もっと詳しく
精霊アイコン以外のアイコンが描かれているタイルもあります。
これは「力の源アイコン」で、炎・月・太陽の3種類があります。
タイルの下に描かれている数字は、ゲーム全体で同じ精霊アイコンが何個あるかを示しています。
これら精霊タイルを縦4列、横12列でオモテ向きで並べます。
恩寵トークン
「恩寵(おんちょう)トークン」には精霊や、力の源と同じアイコンが描かれています。
恩寵トークンをよく混ぜ、ウラ向きのまま所定の精霊タイルの上に置きます。
ゲーム中は、精霊タイルを獲得した時に、その上に乗っている恩寵トークンを受け取ることができます。
原石トークン
各プレイヤーは1色を選んで「原石トークン」を受け取ります。
4人プレイの場合は2個ずつ受け取ります。
ゲームの流れ
スタートプレイヤーから時計回りに手番を行ないます。
手番では「精霊タイルの獲得」「原石トークンの配置」というアクションを行ないます。
精霊タイルの獲得
場に並べられた精霊タイルを獲得します。
獲得する際には以下のルールに従います。
ルール1.場の端から獲得する
場に並んだ精霊タイルの右端か左端のどちらかからしか獲得できません。
この制約があるために「ひとつ内側のタイルを他のプレイヤーに取られたくないから、このタイルは取らないようにする」などの駆け引きが必要になってきます。
ルール2.精霊アイコン2個まで獲得できる
獲得する精霊タイルは手番に1枚までではありません。
精霊アイコンの合計が同じ色で2個までであれば、最大で2枚の精霊タイルを獲得できます。
パターンとしては、「精霊アイコンが2個描かれたタイルを1枚獲得する」か「精霊アイコンが1個描かれた同じ色のタイルを2枚獲得する」のどちらかになります。
単純な精霊アイコンの数だけならどちらも同じですが、基本的には後者の方が強いです。
上記の2枚のタイルには、精霊アイコンだけでなく、力の源アイコンも描かれています。
力の源アイコンは「精霊アイコン2個まで」のルールに縛られないので、上記組み合わせでの獲得は可能です。
また、獲得した精霊タイルの上に恩寵トークンが乗っている場合は、それも一緒に獲得します。
恩寵トークンは、自分だけがオモテを確認し、その後はウラ向きに伏せて手元に置いておきます。
原石トークンの配置
プレイヤーは自分の原石トークンを、場の精霊タイルの上に置くことができます。(置かなくてもOK)
原石トークンが置かれた精霊タイルは、そのプレイヤーが予約したことになります。
次の手番以降、自分はそのタイルを獲得して原石トークンも一緒に回収できますが、他のプレイヤーは無償ではそのタイルを獲得できなくなります。
ここでわざわざ「無償では」とつけているのは、当然「有償であれば」獲得できるということですね。
その方法は、自分の原石トークンを1つゲームから取り除くことです。
貴重な原石トークンを失う事で、相手の予約を無視してタイルを獲得できます。
終盤でもう予約する価値のあるタイルが少ないのであれば、
原石トークンを失っても問題ないかもしれません。
ゲームの終了
場の精霊タイルがすべて獲得されたらゲームが終了します。
各プレイヤーはウラ向きにしていた恩寵トークンを公開し、得点計算をします。
得点計算
各プレイヤーは9種類の精霊ごとに精霊アイコンの数を数えて、最多のプレイヤーがアイコンの数だけ得点を獲得できます。
このとき、恩寵トークンに描かれている精霊アイコンも加えて計算します。
ただし、その種類の精霊タイルを1枚も持っていないプレイヤーは、3失点を受けるので注意が必要です!
上記の例なら、青プレイヤーは精霊アイコン4個+恩寵トークン1個で5点獲得。
黄プレイヤーはマジョリティで負けているので得点なし。
緑プレイヤーは1枚もタイルを持っていないので-3点です。
力の源アイコンについても精霊アイコンと同様の方法で得点を計算し、合計得点のもっとも多いプレイヤーが勝利です!
ソロルール
「スピリッツオブザフォレスト」はソロルールも用意されているのが嬉しいところです。
ソロルールの主な変更点は、
- 精霊タイルは両端以外はウラ向きで配置する
- 自分が獲得した列の反対側のタイルを(仮想の)対戦相手が獲得する
- ゲーム終了時に精霊アイコンごとの数で、(仮想の)対戦相手に負けているものが1つでもあれば失格
という感じです。
3つ目のルールがけっこう難しくて僕は3回目にしてようやくクリアできました。
得点は38点です!
ゲームの感想
精霊を表すコンポーネントがカードじゃなくてタイルなのが素晴らしいですね。
タイルのサイズ感も丁度良いです。
アートワークも幻想的でゲームの雰囲気にマッチしているので、タイルをテーブルに広げて並べると思わず見とれてしまいます。
ゲームの核は精霊のマジョリティ争いです。
獲得した精霊タイルは公開情報なので、誰がどれだけ精霊の数でリードしているかは大体把握できてアブストラクトに近いです。
ただ恩寵トークンだけが非公開情報なので、この1枚の優位性がとても大事でした。
それ次第でマジョリティを取れるか取れないかが変わってくる可能性があるので、うまい駆け引き要素になっていておもしろかったです。
原石トークンでの予約の仕組みもおもしろいです。
基本的にはみんな恩寵トークンが欲しいので、恩寵トークンのある精霊タイルを予約するんですよね。
あとは自分の欲しい精霊タイルを予約するのではなく、他人の妨害のために予約するパターンもありました。
精霊タイルを2枚取れる場合は、そのままだと次のプレイヤーに取られてしまう可能性があるので、片方を予約して2枚取りを妨害、という風に。
このあたりは人の性格が出るかもしれませんw
予約に関しては、自分の原石トークンを消費すれば相手の予約を無視できますが、2個しかない原石トークンはやはり貴重です。
序盤に失う訳にはいかないので、中盤くらいから「どのタイミングで仕掛けるか?」と常に頭を悩ませます。
ここもこのゲームの醍醐味です!
精霊のマジョリティ争いというシンプルなルールの中で、恩寵トークンの読みあいと予約システムがアクセントとなってゲーム性を高めています。
タイルをメインとする美麗なコンポーネントは、他の軽量級ゲームとは一線を画する満足感を与えてくれるのでかなりオススメできるゲームでした。
読んで下さりありがとうございました!