今日はアークライトさんから発売されている
「ファヴェーラ」を紹介します!
ゲーム概要
プレイヤーはリオデジャネイロの貧困街「ファヴェーラ」の美化プロジェクトを推進します。
獲得したタイルを配置し、自分のボード上に彩り豊かな街をつくりあげましょう。
ただし、気まぐれな評議会が「今年は赤推し」「緑が多すぎる」などイチイチ注文をつけてきますので、可能な限り要望に応えなければいけません。
プロジェクトの期間である3年間(3ラウンド)でもっとも評価される街をつくった人が勝利します。
ゲーム準備
プレイヤーボード
プレイヤーごとにランダムで「プレイヤーボード」を受け取ります。
プレイヤーボードはすべて同じサイズと形ですが、色の配置はそれぞれ異なっています。
建物タイル
「建物タイル」をシャッフルして3つの山に分けます。
ファヴェーラはこんな感じの街なので、雰囲気出てますね。
また、1マスサイズの建物タイルもあります。
これもシャッフルして山にしておきます。
年末タイル
建物タイルに「ラウンド終了」の文字が書かれた特別なタイルが「年末タイル」です。
これを3つの山の下の方にランダムで入れます。
もっと詳しく
建物タイルで山札をつくる時に何枚かのタイルを使わずに残しておき、年末タイルと合わせてシャッフルして小さい山をつくります。
その小さい山を3つの山の下に差し込みます。
ゲームの流れ
ゲームは3年間(3ラウンド)です。
1ラウンドは以下の流れで進行します。
建物タイルの公開
3つの山の内、1つを1ラウンドで使用します。
使用する山から3枚の建物タイルをめくってオモテ向きに公開します。
評議会ダイス
赤・青・黄・緑・紫・透明の「評議会ダイス」をまとめて振ります。
出た目は変えずにそのまま「美化評議会ガイドライン」の対応する色のマスに配置します。
これが各色の現在の評価基準です。
ラウンド終了時、その色の建物の数でマジョリティを獲得したプレイヤーがダイス目に等しい得点を得ることができます。
きまぐれな評議会はラウンド中にもころころ評価基準を変更します。
手番の流れ
スタートプレイヤーから時計回りで手番を行ないます。
手番では以下の3つのアクションから1つを選んで実行します。
- 公開中の建物タイルから1枚選んで獲得する
- 山の1番上のタイルを獲得する
- 1マスサイズの建物タイルを獲得する
公開中の建物タイルから1枚選んで獲得する
オモテ向きに公開されている3つの建物タイルの中から1つを選んで獲得します。
獲得したタイルをプレイヤーボードの上の好きな位置に配置しましょう。
既存の建物やタイルの上に重ねて置き、その下の建物を隠します。
ただし、プレイヤーボードからはみ出さないように、配置する2マスの高さが同じになるようにしないといけません。
いま配置したタイルと、重ねたマスが同じ色の場合は、対応する評議会ダイスの目を1つ上げるか下げないといけません。
山の1番上のタイルを獲得する
公開中の建物タイルに欲しいものがない場合は、山の1地番上のウラ向きの建物タイルを獲得できます。
その後のタイル配置ルールは前述のものと同じです。
1マスサイズの建物タイルを獲得する
1マスサイズのウラ向きの建物タイルの山から1番上のタイルを獲得します。
そのとき、評議会ダイス6つの中から1つを選び、ダイスの目を1つ上げるか下げることができます。
得点計算
建物タイルの山から、いずれ年末タイルが公開されます。
年末タイルが公開されると、その手番まででラウンド終了です。
ラウンドが終了すると、各プレイヤーの街をその時点の評議会の基準で評価します。
各色ごとに対応する色の建物がもっとも多いプレイヤーが、ダイス目ぶんの得点を得ます。
このときタイルの下に隠された建物は、数に数えません。
青・緑・紫が各1ずつです。
また、5色すべての建物が見えている場合は、透明のボーナス評議会ダイスに対応した得点を得ます。
3年(3ラウンド)が経過するまでは、次の山から建物タイルを公開してゲームを続行します。
3年経過した時点で、もっとも勝利点を獲得したプレイヤーの勝利です。
ゲームの感想
色ごとの建物の数によるマジョリティ争いのゲーム。
アクションはシンプルで、タイルを獲得して配置するだけ。
ルールはやればすんなりと理解できるはずです。
ゲームは建物タイルの引きにも左右されるので、ガチガチの戦略ゲームではなくカジュアルなパーティーゲームとしての性格がやや強いかなという印象ですね。
建物タイルは個人のプレイヤーボード上にしか配置できません。
他人への妨害は、せいぜい人が狙っている色のダイスの目を下げるくらいでしょうか。
なので自分の街だけに集中して配置を考えることができます。
それでも配置の仕方に色々と頭を悩ませることになるでしょう。
「この色は残したいから重ねたくない」
「でも重ねておかないとタイルの高さが合わなくなるから後々困りそう・・・」とか。
ラウンド中でも同じ色を重ねれば評議ダイスの目を操作できるのがゲームの特徴です。
戦略として、競合の少ない色のダイスをラウンド中に育てることも可能。
ただし、逆にダイスの目を下げられることもあるので、独走には注意が必要ですね。
具体的には、赤で自分が独走できたとしても、他のプレイヤーは赤のマジョリティを諦めて赤のダイスを下げに来ます。
3人に結託されて赤ダイスを下げられたら、せっかくマジョリティをとっても点数が伸びなかった・・・なんてことになりかねません。
各色バランスよく揃えつつ、勝てるか勝てないかギリギリのせめぎ合いを続けるのが良さそうです。
シンプルなルールでカジュアル寄りのタイル配置と、ゲームが終わった後に出来上がったカラフルな街を眺めても楽しいゲームでした。
読んで下さりありがとうございました!