ゲームの流れ
スタートプレイヤーから順番に時計回りで手番を実行します。
各プレイヤーのアクションは、1ターン目と2ターン目以降で異なります。
1ターン目だけは少し特殊な動きをするので、そこだけ個別に説明します。
1ターン目、手番プレイヤーは、3つの初期駅の内のいずれかを選んで自分の電車コマを配置します。
そして選んだ駅タイルに乗っているロボットコマから好きに1つを獲得します。
2ターン目の手番開始時には、手元に4つのロボットコマがあるはずです。(4番手プレイヤーのみ5つ)
そのロボットをすべて自分のプレイヤーボードに配置してアクションを強化できます。
アクションの強化
ロボットを配置できる場所はプレイヤーボード上で色別に示されており、同じ色のコマを配置して強化できます。
中には複数の色に対応した場所もあります。
例えば、TRACK(線路を引く)アクションは初期でレベル1のアクションができますが、レベル2に強化するためには金・銀・銅のどの色のロボットを配置してもOKです。
ただしレベル3以降に強化する場所は銀色で示されているので銀ロボットしか配置できません。
その後、各アクションから2つまで選んで実行します。
ゲーム中に実行可能なアクションはプレイヤーボードの真ん中「UNITS PER ACTION」ブロックにすべて描かれています。
以降で各アクションについて説明します。
Track(線路を引く)
「線路タイル」を配置または削除します。
タイルを配置する場所によってコストが異なり、陸のマスはコスト1、水上マスはコスト2がかかります。
線路の削除も同じだけのコストが必要です。
ココに注意
たとえ水に線路が重なっていなくても、水の描かれているマスに線路タイルを配置する場合は2コストです。
Trackアクションは、デフォルトで1コスト分しか線路を引けませんが、アクションを強化すれば使用できるコストが増えていきます。
最大のレベル4まで強化すれば4コスト分の線路を引くことができます。
線路を引くルール
- 線路は両端につなげる
線路は自分の路線の両端から延ばす必要があり、離れ島のように無関係の駅から線路を引くことはできません。
削除に関しても同様で、線路が分断されるように削除してはいけません。
削除も両端から順番にです。
- 同色の線路は重ねない
ひとりのプレイヤーが同じマスに線路タイルを2枚重ねることはできません。
違うプレイヤーであれば重なるのはOKです。
- ループさせない
環状線のように線路がループした場合は、通常のTrackアクションを使ってまず線路を削除してから、新たに端から線路を引き直します。
Move(電車を動かす)
線路に沿って次の駅まで電車を移動します。
線路で結ばれた駅と駅の間を「リンク」と呼び1コストで1ライン分移動できます。
Moveアクションを最大まで強化すれば、1アクションで4リンク移動できます。
移動のルール
- 方向転換は不可
2リンク以上のMoveが可能なとき、終点まで行っていないのに折り返すことはできません。
終点まで着いた時は、Moveのコストが残っていればそのまま折り返すことが可能です。
ただし後述のReverse Train(電車の向きを変える)アクションを使用すれば、終点でなくとも方向転換が可能です。
- Move中に別のアクションは使用できない
2リンク以上のMove中に、他のアクションは使用できません。
他のアクションを使用する場合は、Moveアクションを終了する必要があります。
例えば、2リンク移動可能な時に1リンク移動した先の駅でPICK UP(乗客を乗せる)アクションを実行すると、Moveアクションが終了して、残った1リンクの移動は不可能になります。
Capacity(乗客の定員)
「UNITS PER ACTION」ブロックの中で唯一の非アクション。
これだけ電車のパラメータなので、アクションとして使用することはできません。
デフォルトで電車コマの定員は1人。最大まで強化すると定員が4人まで増えます。
Pick Up(乗客を乗せる)
電車コマが停車している駅にいる乗客を電車に乗せます。
デフォルトで1人。最大まで強化すると1アクションで4人乗せることができます。
Pick Upがデフォルトなら1アクションで1人ずつしか乗車できません。
ココに注意
乗客は大きく分けて金・銀・銅の「ロボット」と、ピンク・ライラック・コーラル・紫の「通勤客」がいます。
ロボットはデフォルトでPick Up可能ですが、通勤客をPick Upするためには先に「UNLOCK PASSENGERS & BUILD STATIONS」ブロックで対応する色の乗客をアンロックする必要があります。(後述)
Drop Off(乗客を降ろす)
自分の電車コマに乗っている乗客の色が、停車した駅タイルの色と一致する場合は、Drop Offアクションで降ろすことができます。
デフォルトで1人。最大まで強化すると1アクションで4人降ろすことができます。
降ろした乗客は、プレイヤーボードの対応する色のスロットに配置してアクション強化やVPを獲得することができます。
Refill Station(乗客を補充する)
袋から乗客コマを引いて、自分の電車コマのある駅タイルに配置します。
デフォルトで1人。最大まで強化すると1アクションで4人補充することができます。
1つの駅タイルに配置できる乗客は8人までです。(電車に乗車中のコマは除く)
ポイント
ドローした乗客コマが停車中の駅タイルと同じ色の場合は、そのコマを脇に避けておき、違う色が出るまでドローを続けます。
補充が完了したら、脇に避けておいたコマをすべて袋に戻します。
ドローするときに袋の中に必要分のコマが足りない場合はゲーム終了に向かいます。詳細は後述。
Adjust(ロボットコマの配置を調整する)
プレイヤーボード上のロボットコマの配置を変更します。
デフォルトで1つ。最大まで強化すると1アクションで4つの配置を変更することができます。
左のコマから取ることもできますが、空いたスペースは左に詰めるようにスライドします。
ロボットの配置の際に色がマッチする場合は、既存のロボットを右にスライドさせて、一番左にロボットを追加できます。
ココに注意
- 通勤客は配置変更できない
Adjust(ロボットコマの配置を調整する)アクションで配置を変更できるのはロボットだけです。
通勤客は配置変更できないのでうっかり移動させないように注意です。
- 定員オーバーしたら乗客を降ろす
Capacityに配置されているロボットを移動させることで、電車コマに乗車中の乗客が定員オーバーになることがあります。
その場合は直ちにオーバーした乗客コマを停車中の駅に降ろします。
もしその時に降ろした乗客コマの色と駅タイルの色が一致していた場合は、そのコマを袋に戻します。
(目的地の駅タイルと同じ色の乗客コマは存在できないため)
Build Station(駅を建設する)
Build Stationはデフォルトで実行できないアクションです。
ロボットを配置することで、まだ駅タイルが配置されていない「建設予定地」に駅を建設することができるようになります。
ただし、駅を建設するためには他に2つの条件があります。
- 線路が建設予定地に接続している
自分の引いた線路が建設予定地のマスに接続している必要があります。
- 配置する駅タイルの色がアンロック済み
配置する駅タイルはゲームボード下部に並んでいます。
この中から自分の配置したい色の駅タイルを選びますが、その色が「UNLOCK PASSENGERS & BUILD STATIONS」ブロックでアンロック済みである必要があります。
上記はピンクをアンロック済みなのでピンクの駅タイルを配置可能ですが、ライラック、コーラル、紫の駅タイルは配置できません。
また、金・銀・銅の駅タイルは全員最初からアンロックされています。
駅タイルを配置する時、仮に金の駅タイルを選んだ場合はタイルの上に乗っている金の乗客コマを受け取ることができます。
そして自分のプレイヤーボードに配置します。
金の駅タイルを建設予定地に配置しますが、建設予定地には1~2個のロボットコマが置かれています。
このロボットコマは配置する金の駅タイルの上に乗せます。
ただし、駅タイルと同色の乗客コマは駅に存在できないという原則を忘れてはいけません。
同色のロボットコマがあった場合は、それを袋に戻します。
配置した駅タイルが、ゲーム中で初めて配置された色であった場合は、ボード脇にまとめて置いてある同色の乗客コマをすべて袋に入れます。
Reverse Train(電車の向きを変える)
Build Stationと同じく初期状態では選択できないアクションです。
ロボットコマを配置することによって、それ以降は終点でなくとも電車の向きを変えることができます。
次ページ以降は追加アクションの獲得やVPの獲得方法について説明します。