こんにちわ!カレオです。
今回は先日すごろくやさんから発売された「フォシリス」を紹介します!
フォシリスは化石の発掘と恐竜の骨格復元をテーマにしたボードゲームで、立体ゲームボード上のタイルを動かし、穴の中から実際に化石をピンセットで発掘するのが特徴。
ギミックがユニークで見た目が楽しく、アナログゲームならではのワクワク感を存分に味わうことが出来ます。
すごろくやさんから日本語版発売のアナウンスがあってから、その見た目の楽しさに一目惚れしたタイトルだったので早速手に入れて遊んでみました!
ということでフォシリスのルール紹介とレビューをお届けします。
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 45分 |
対象年齢 | 10歳以上 |
ゲームの概要
プレイヤーは考古学者となって、立体の発掘現場で恐竜の化石を採掘します。
砂、粘土、石と異なる重さの地層タイルを動かして穴を掘り、下に埋まっている化石を見つけましょう。
恐竜カードに描かれている骨格復元に必要な骨をうまく集めれば、大量の得点を獲得することが出来ます。
その他にも恐竜の特徴によるセットコレクションや最多ボーナスがあったり、収集した道具からも勝利点が得られるなど得点源は豊富。
ゲーム終了時にそれらから得た勝利点がもっとも多いプレイヤーが勝利となります。
ゲームの準備
発掘現場
まずは「発掘現場」のセットアップです。
発掘現場の土台の穴に、「骨」と「ハンマー」を適当に入れます。
参考
骨には頭骨、腸骨、肋骨、肢骨、歯の5種類があり、恐竜ごとに骨格復元に必要な骨が異なります。
その後、カバーを被せて、
そのまま上下に振ります。
これで中の骨とハンマーがシェイクされて、どこの穴に何の骨があるのか分からなくなるわけですね。
注意ポイント
まっすぐ上下に振らないと、端っこに骨が集中してしまうので注意。
シェイク出来たら、土台とカバーの間にボードを差し込み、
カバーを外します。
そしてボードの上に砂、粘土、石の3種類の「地層タイル」をランダムに配置します。
その後でボードを引き抜けば、発掘現場の準備完了です。
でも私はユニークなセットアップ方法でワクワクしました。
スコアボード
スコアボードを発掘現場の横に置き、その上に9枚の「能力トークン」と3枚の「イベントカード」をランダムに選んで並べます。
イベントカードの上にはプレイ人数×4個の「石膏キューブ」を乗せます。
カード
「恐竜カード」「道具カード」「供給カード」をそれぞれシャッフルして山札を作ります。
その後、恐竜カードは上から4枚を公開して「恐竜ディスプレイ」とし、道具カードと供給カードは上から2枚を公開して「市場」とします。
プレイヤーボード
各プレイヤーは「プレイヤーボード」と、対応する色の「考古学者コマ」を受け取ります。
その後、受け取った考古学者コマを発掘現場の四隅に置きます。
ゲームの流れ
プレイヤーの手番は以下の3ステップで処理されます。
- 体力の4ポイントでアクションを実行する
- 市場からカードを1枚購入する
- 恐竜カードを1枚確保し、研究室に置く
体力の4ポイントでアクションを実行する
各手番でプレイヤーは4ポイントの体力を持っています。
このポイントを使って後述の6種類のアクションを実行します。
4ポイント以内であれば、アクションの組み合わせや順番は自由に決めることが出来ます。
石膏を1個獲得
イベントカードの上の石膏キューブを1個獲得します。
2マス移動
自分の考古学者コマを、発掘現場上で2マスまで移動出来ます。
斜めを含む8方向に移動可能で、高低差も関係ありませんが、他の考古学者コマのあるマスで移動を終える事は出来ません。
地層タイルを掘る
自分の考古学者コマが乗っている地層タイルまたは前後左右に隣接している地層タイルの中から1つを選び、好きな方向に1マス動かすことが出来ます。
動かす地層タイルの種類によって、砂は1ポイント、粘土は2ポイント、石は3ポイントの体力が必要です。
また、タイルを動かした方向にある地層タイルもまとめてスライドさせます。
これらの地層タイルのスライドによって、発掘現場の外に押し出された地層タイルは手番プレイヤーが獲得します。
獲得した地層タイルに描かれているアイコンは「2.市場からカードを1枚購入する」ステップで道具カードと供給カードの購入に使うことが出来ます。
また、発掘現場の外に押し出されたタイルにプレイヤーの考古学者コマが乗っている場合、そのコマは盤外に落とされます。
盤外に落ちてしまったプレイヤーは次で説明する「発掘現場に復帰」アクションを使って戻る必要があります。
発掘現場に復帰
このアクションを実行すると、コマが落とされた辺にあるタイルから1つを選び、そのタイルの上に考古学者コマを戻します。
砂タイルを1個置く
タイル捨て場にある砂タイルを1つ選び、自分の考古学者コマの前後左右に隣接する位置に置きます。
これによって、穴が開いて通れない所に橋をかけて渡ることも可能です。
採集
自分の考古学者コマの前後左右にある穴から骨やハンマーを1つ採集できます。
採集するものに応じて、プレイヤーボードに示されている数の石膏キューブを支払う必要があります。
ハンマーを採集した場合は、能力トークン置き場にある能力トークンと交換します。
能力トークンはプレイヤーの能力を強化します。
例えば、以下の能力トークンは、通常動かすのに2体力が必要な粘土タイルを1体力で動かせるようになります。
獲得した能力トークンはプレイヤーボードの能力スロットの左から順番にセットします。
市場からカードを1枚購入する
獲得した地層タイルに描かれている欠片を使って市場にある道具カードまたは供給カードを1枚購入できます。
購入に必要なコストはそれぞれカードの下にアイコンで示されています。
道具カード
道具カードは「1.体力の4ポイントでアクションを実行する」ステップで使用することが出来、それによってカードテキストに書かれた効果を発揮します。
供給カード
供給カードは、描かれたリソースを獲得出来ます。
恐竜カードを1枚確保し、研究室に置く
このステップでは、恐竜ディスプレイに並ぶ4枚の恐竜カードの中から1枚を、自分の研究室(プレイヤーボード横)に確保することが出来ます。
恐竜カードの確保には以下の条件があります。
カード確保の条件
- 自分の研究室に確保済みの恐竜カードが無い
- 確保するカードの復元に必要な骨を1個以上持っている
条件を満たしている場合、恐竜カードを自分の研究室に配置し、所持している骨を1個以上確保したカードに乗せておきます。
恐竜の骨格復元
恐竜カードの下部には骨格復元に必要な骨が描かれています。
研究室にある恐竜カードもしくは、恐竜ディスプレイにある恐竜カードに描かれている骨をすべて所持していれば、恐竜の骨格復元を行なうことが出来ます。
骨格復元を行なうと、必要な骨を支払って恐竜カードの左下に記された勝利点を獲得します。
研究室に確保してある恐竜カードは、すべての骨が揃っていない場合でも部分的に復元することが出来ます。
その場合は、ゲーム終了時に骨のアイコン上部に描かれている勝利点を獲得出来ます。
ゲーム終了
イベントカードの上に置かれた石膏キューブが無くなる度に節目を迎えます。
そのタイミングでイベントカードを1枚ずつ公開して処理します。
イベントカードには、良いイベントもあれば悪いイベントもあり、カードを公開するまで何が起こるか分かりません。
イベントを処理した後は、再度カードの上に石膏キューブをプレイ人数×4個補充します。
4回目に石膏キューブが尽きた時、ゲームが終了に向かいます。
スタートプレイヤーの右隣のプレイヤーまで手番を行ない、さらにもう1手番ずつ行なったらゲーム終了となります。
得点計算
最終得点の加算
ゲーム終了後、以下の要素から得点を獲得し、最も勝利点を獲得したプレイヤーが勝利します。
骨格の部分復元
完全復元は出来ていなくても、部分的に復元できた恐竜カードから、骨アイコンの上部に描かれた得点を獲得出来ます。
空いている能力スロット
能力トークンがセットされていない能力スロットから得点を獲得します。
残った骨
骨格復元に使用せず残った骨から、プレイヤーボードに記された得点を獲得します。
残った石膏
残っている石膏キューブ2個につき1点を獲得します。
道具カードと供給カード
道具カードと供給カードをすべて公開し、カードに描かれた得点を獲得します。
この時、道具カードが使用済みか否かは問いません。
特徴のセット
恐竜カードの左上には、その恐竜の特徴を表した特徴マークがあります。
骨格復元した恐竜カードを確認し、同じ特徴マークを3個以上保持していたら、プレイヤーボードに記されている得点を獲得します。
多様性ボーナス
骨格復元した恐竜カードを確認し、9種類すべての特徴マークを揃えていれば、12点を獲得します。
最多ボーナス
特徴マークごとの合計数を数え、他のプレイヤーのマークの数と比較します。
特徴マークごとに最多プレイヤーを決定し、最多プレイヤーは3点を獲得します。
ゲームの感想
このゲームの魅力は何と言っても立体ボード上でタイルを実際に動かす発掘作業ですね。
穴を掘ってみて中身を確認する時のワクワク感がたまりません。
中から出てくる化石に一喜一憂するのが楽しいです。
33枚の恐竜カードには、デフォルメされた魅力的な恐竜たち。
ティラノサウルスやトリケラトプス、ブラキオサウルスなどの人気の恐竜から、聞いたこともないマイナーな恐竜まで、様々な恐竜と出会うことが出来ます。
全てのカードに恐竜の解説テキストがついていて、恐竜に関する知識も増やせるので恐竜好きの人にとっては嬉しいのではないでしょうか。
ゲームのメインは骨の発掘であり、そのためには石膏が必要なので、みんな積極的に石膏を獲得しに行きます。
石膏が尽きるとゲームが進行するため、思った以上に早くゲームが終わりますね。
初プレイ時は「あれ、もうイベント発生?」という感覚でした。
発掘現場のセットアップの関係上、山札のリシャッフルのようなゲームの延長は無く、穴にある化石は有限です。
そのため石膏が多すぎると化石が掘りつくされて、ほとんどの穴が空っぽになって展開が間延びしてしまうので石膏の数が制限されているのかなぁと。
そういう意味では、中量級ゲームとして丁度いいゲームの長さなのかも。
主な得点源は恐竜カードの完全骨格復元と、特徴マークによるセットコレクションと最多ボーナス。
ですが恐竜カードの獲得先は、全員で共有している恐竜ディスプレイにある4枚に限られます。
自分がカードを獲得できるタイミングで欲しいカードがディスプレイに並ばないとなかなか点が伸びないので、カードのめくり運による要素がかなり大きいです。
先の先まで見越して恐竜カードを選択していくのではなく、その場の限られた選択肢の中から獲得できるものを選んでいくという意味で、ゲーマーには少し物足りないかもしれません。
私はもう少し戦略性が高い方が好みなので、次回遊ぶときは最初にカードドラフトをして、初期手札3,4枚ぐらいの恐竜カードを持ってスタートするハウスルールを導入してみようかと思っています。
こうやって自分でルールを調整できるのはアナログゲームの良い所ですねぇ。
「フォシリス」は化石発掘というテーマとギミックがマッチしていて全体的にまとまった作品。
穴の中に何の化石があるのか開けてみるまで分からないドキドキ感と、豊富な得点方法で色々な遊び方が楽しめるのが魅力です。
恐竜好きであればやってみて損はないゲームなので、ぜひ遊んでみてください。
読んで下さりありがとうございました!